宮崎女子ロードレース

宮崎女子ロードレース

宮崎女子ロードレースは、日本の宮崎県宮崎市においてかつて開催されていた、女性選手によるロードレース形式の陸上競技大会です。この大会は、1979年に実施された国民体育大会（宮崎国体）の開催を記念し、そのレガシーとして企画されました。

大会の歴史と変遷

大会の始まりは1981年3月1日に遡ります。この時、男子の部「宮崎30キロロードレース大会」と女子の部「宮崎レディースロードレース大会」（距離20キロ）が同時に開催される形で産声を上げました。複数種目のロードレース大会としてスタートしましたが、1985年の第5回大会からは女子単独のロードレース大会へと移行しました。大会の性格が変化する中で、競技種目も調整されました。第15回大会からは、それまでの20キロレースがハーフマラソン（21.0975キロ）へと変更され、この距離が大会の主要種目となりました。

コース概要

ハーフマラソンのコースは、宮崎県庁の近くにある楠並木通り、具体的には宮崎県警察本部前をスタート地点としていました。そこから宮崎市内の市街地を巡るルートを辿り、最終的には宮崎県総合運動公園内にある陸上競技場へ入ってフィニッシュするというレイアウトでした。このコースは、日本陸上競技連盟によって公認された正式なコースとして使用されていました。

終了とその理由

長年にわたり開催されてきた宮崎女子ロードレースですが、大会運営を続ける上で様々な課題に直面するようになりました。特に、大会の競技レベルを高く保つことや、国内外の有力な選手を招待することなどが難しくなったことが、継続を困難とする主要な要因となりました。これらの背景から、大会はその歴史に幕を閉じることとなり、2010年に開催された第30回大会が最終開催となりました。

大会運営体制

この大会は、多くの組織や団体による協力体制のもとで運営されていました。主な主催団体としては、九州陸上競技協会、宮崎日日新聞社、宮崎放送、テレビ宮崎、宮崎県教育委員会、宮崎県体育協会が名を連ねていました。また、日本陸上競技連盟をはじめ、宮崎県、宮崎市、宮崎市教育委員会といった行政機関などが後援として大会を支えました。さらに、ミズノ、ニシ・スポーツ、プーマジャパン、フェニックス・シーガイア・リゾート、アシックス、南九州コカ・コーラボトリング、宮崎県米消費拡大推進協議会、スポーツランドみやざき推進協議会など、多数の企業や団体が協賛・協力として大会の開催に貢献していました。これらの多様な主体の連携によって、長年にわたり大会は維持されてきました。

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