宮崎市生目の杜運動公園アイビースタジアム

アイビースタジアムの概要

宮崎市にある生目の杜運動公園内には、アイビースタジアムという名称の野球場があります。この球場は、宮崎市が所有し、MSG・ミズノグループがその運営管理を行っています。アイビースタジアムは、宮崎市の都市公園条例に記載されている正式な名称です。

歴史と背景

アイビースタジアムの歴史は、1994年に宮崎市の市制70周年記念事業が始まったことから始まります。当時、老朽化した宮崎市西部総合運動場を改築し、総合スポーツ公園にする計画が立てられ、1999年に着工します。そして、2002年12月に第1野球場が完成し、続いて2003年10月には一部施設が暫定オープンしました。公園の名称は一般公募によって「生目の杜運動公園」とされ、メインスタジアムの名称「アイビースタジアム」も応募によるもので、外壁が美しい蔦で飾られることを願ったアイディアを反映しています。

公園全体の整備が完了したのは2009年のことですが、アイビースタジアムの開場以降、地域のスポーツ活動やイベントの場として利用されてきました。完成にかかった総事業費は173億円で、その資金の一部は市民からの投資をもとにした「アイビー債」という地方債で賄われています。

利用と競技

アイビースタジアムでは、高校野球をはじめとするアマチュア野球の公式戦が数多く開催されています。さらに、2003年から福岡ダイエーホークス（現在の福岡ソフトバンクホークス）がこのスタジアムを秋季キャンプ地として利用しています。この球場は最大11,000人を収容できるため、県内での一軍公式戦はスペースの広いサンマリンスタジアムで行われることが多いですが、春季のオープン戦ではアイビースタジアムも利用されています。また、教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」でもこの施設が活用されています。

特徴と設計

アイビースタジアムは、プロ野球のキャンプ誘致を目的に設計されており、各施設が近接して配置されています。これにより、選手たちが移動する際の負担を和らげる配慮がなされています。また、外周壁面には蔦が這っており、デザインとともに自然との調和を意識した造りとなっています。スタジアム内の施設も充実しており、内野は土、外野は天然芝で整備されています。

イベントと施設利用

アイビースタジアムではスポーツイベントだけでなく、一般の音楽イベントも行われています。特に印象的なのは、人気デュオのコブクロがスタジアムライブを行い、宮崎県出身のメンバーが故郷への思いを込めて地域を励ますことを目的とした公演でした。このように、スポーツの枠を超えた多様な利用が期待されており、地域と密接に結びついた場所として今後も発展していくことでしょう。

アクセスと周辺情報

アイビースタジアムへのアクセスは便利で、交通機関を利用することで多くの来場者が訪れることができます。周辺には観光地も数多く存在し、スポーツ観戦の合間に地域の魅力を楽しむことも可能です。今後もアイビースタジアムが地域のスポーツ活動や文化の中心として、さらなる発展を遂げることが期待されます。

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