宮崎市立去川小学校

宮崎市立去川小学校の歴史

宮崎市立去川小学校（みやざきしりつ さるかわしょうがっこう）は、宮崎県宮崎市高岡町に位置していた公立の小学校です。この学校は1872年に創設され、2009年3月に閉校しました。初めての授業は当時の関所で行われ、学校創立は1873年10月30日として知られています。同校は、140年以上の歴史の中で地域の教育レベル向上に貢献してきたという誇りを持っています。

学校の立地は国道10号沿いで、近隣には国指定の天然記念物である「去川のイチョウ」が存在し、自然に囲まれた環境で子どもたちが学んでいました。最初の校舎は1882年に建設され、1907年には新しい校舎も完成。この日が学校記念日として定められました。

1941年には去川尋常小学校から去川国民学校に改称し、1947年には再び去川小学校と名を変えました。その後、1954年には新たな校舎が完成し、1965年には給食サービスが開始されたことで、教育環境がさらに充実していきました。1975年には体育館が、1978年にはプールも設置され、学生に多様な学習体験を提供しました。

1990年3月には現在なっている校舎が完成し、その後も地域の学校として機能していました。しかし、2005年9月には台風14号による被害があり、その際体育館が避難所として使用されたこともありました。また、2006年1月には高岡町が宮崎市に合併したことにより、学校名が高岡町立から宮崎市立に変わりました。さらに、同年4月には新たに2学期制が導入され、教育方針が見直されました。

しかし、2008年度の児童数はわずか14人であり、特に第1・3学年の児童数はゼロで、将来的な児童数の増加が見込まれない状況となりました。このため、保護者からはより多人数での教育を希望する声が上がり、宮崎市は2008年9月に市議会にて廃校を決定する条例改正案を提出しました。これが可決されると、去川小学校は2009年3月に閉校することとなりました。

閉校日の2009年3月8日には、感謝の意を込めた閉校式が執り行われ、去川小学校で学んだ児童たちは高岡小学校へ通学することになりました。閉校となっても、去川小学校は地域に根ざし、多くの思い出を残した学校であり続けています。地域のシンボルとして認識されていたこの学校の歴史は、宮崎市の教育史においても重要な位置を占めています。

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