宮崎悦男

宮崎 悦男

宮崎 悦男（みやざき えつお）氏は、1966年11月11日生まれ。日本の政治家であり、現在、新潟県小千谷市の市長を務めています（1期目）。これまでに新潟県議会議員を3期、小千谷市議会議員を1期務めるなど、地方政治の分野でキャリアを積んできました。

来歴

新潟県小千谷市の農家に生まれた宮崎氏は、地元の自然豊かな環境で育ちました。日本工学院専門学校を卒業後、1995年には美術品販売会社を設立し、代表取締役社長に就任しています。実業家としての経験を積む中で、地域社会との関わりを深めていきました。

政治の世界へ足を踏み入れるきっかけとなったのは、2004年に発生した新潟県中越地震です。この未曽有の災害からの復旧・復興プロジェクトに深く関わった経験を通じて、地域の課題解決や住民生活の向上に直接貢献したいという思いを強く抱くようになります。周囲からの勧めもあり、2007年の小千谷市議会議員選挙に立候補を決意。この選挙で初当選を果たし、しかも最多得票でトップ当選を飾りました。

県議時代

市議会議員として実績を積んだ後、さらなる活動の場として新潟県政へ進出することを決意します。2011年の新潟県議会議員選挙に挑戦し、見事に当選。県議会議員として県政に参画し、地域の声を県政に反映させるべく活動しました。その後も2015年、2019年と連続して当選を果たし、通算3期にわたり新潟県議会議員を務めました。

小千谷市長として

県議会議員として活躍する中で、故郷である小千谷市のリーダーとして市政を担うことへの意欲が高まります。2022年8月17日、同年11月に行われる小千谷市長選挙への立候補を正式に表明しました。この市長選においては、現職の大塚昇一市長から後継者として指名を受け、大塚市政の継続・発展を目指す姿勢を示しました。

選挙戦は、同じく自由民主党を離党し無所属で出馬した前小千谷市議の田中淳氏との間で、保守勢力が分裂する構図となりました。これに、社会民主党員で前小千谷市議の佐藤隆一氏も立候補し、三つ巴の戦いとなりました。2022年11月13日に投開票が行われた結果、公明党からの推薦を得た宮崎氏が、対立候補らを抑え、大差をつけて初当選を果たしました。これにより、小千谷市政のかじ取りを担うこととなりました。

人物・政治姿勢

政治家としての活動の中で、様々な政治課題に対し独自の考え方を示しています。特に、2021年に表面化した自民党衆議院議員の泉田裕彦氏と星野伊佐夫県議の間で起きた「裏金要求」を巡る問題（いわゆる新潟5区裏金問題）への対応は注目されました。

この問題に関連し、自民党長岡支部が泉田氏の新潟5区支部長解任を求めたことに対し、宮崎氏が支部長を務める自民党小千谷支部は異なるアプローチを取ります。2021年12月15日、県連に対し、星野氏が問題の責任を取って長岡支部長を辞任することを前提条件として、長岡支部が求める泉田氏の支部長解任に同意する旨の要望書を提出しました。

宮崎氏はこの対応について、「泉田氏の解任に同意するだけでは問題の先送りにしかならない」「政治離れが加速する現状を看過できず、誰かが具体的な行動を示す必要があった」と述べ、問題の根本的な解決を強く意識していたことを説明しました。一方で、泉田氏の普段の地域での政治活動の不足や、衆議院選挙後の言動にも問題があるとし、信頼関係の修復は困難であるとの見解を示した上で、解任要求への同意に至った経緯を説明しました。その後、星野氏が自民党に離党届を提出した際には、宮崎氏はこれを「党を思うがゆえの英断だ」と評価するコメントを発表しています。

こうした言動からは、表面的な解決にとどまらず、政治への信頼回復や問題の本質に向き合おうとする姿勢がうかがえます。

外部リンク

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