宮崎県道・大分県道122号古江丸市尾線

宮崎県道・大分県道122号古江丸市尾線：山と海を繋ぐ道

宮崎県延岡市北浦町古江を起点とし、大分県佐伯市蒲江の丸市尾浦を終点とする宮崎県道・大分県道122号古江丸市尾線は、全長約40キロメートルに及ぶ一般県道です。この路線は、山間部と海岸部を縫うように走り、変化に富んだ地形と歴史的背景を秘めています。

国道388号との比較と沿線の特徴

同区間を結ぶ国道388号が内陸の山間部を通るのに対し、古江丸市尾線は、北浦町市振や蒲江波当津浦といった海岸沿いの集落を繋ぎます。ただし、宮崎県内においては、海岸線に沿って走る区間は限定的です。北浦町内は道幅が狭い区間もありますが、ふるさと林道古江直海線を利用することで迂回が可能です。

県境付近は峠道となっており、こちらも道幅が狭くなっています。県境を越えると、日豊海岸に沿って道が続きますが、リアス式海岸特有のカーブの連続と、アップダウンの激しい地形が特徴です。未整備区間が多く、自動車交通は、市道葛原北浦線を活用し、本路線や国道388号の未整備区間を迂回するケースが多いようです。

東九州自動車道との関係

並行して走る東九州自動車道は、古江丸市尾線や国道388号を実質的にバイパスする役割を果たしており、特に大分県と宮崎県の県境付近にある蒲江波当津ICで直接接続しているため、長距離移動の利便性向上に大きく貢献しています。

歴史と整備状況

古江丸市尾線は、1972年（昭和47年）11月14日に宮崎県で、翌1973年（昭和48年）4月2日には大分県で路線認定されました。近年では、2022年（令和4年）3月12日に葛原トンネルバイパス（延長860メートル）が開通するなど、道路整備が進められています。大分県内では、丸市尾工区（延長1,580メートル）の整備も進められています。

道路施設

主な道路施設としては、大分県佐伯市にある葛原トンネル（延長556メートル、2022年竣工）や、2号トンネル（仮称、延長147メートル）などが挙げられます。

地理と沿線

この路線は、宮崎県延岡市と大分県佐伯市を通過し、延岡市立北浦小学校や延岡市立北浦中学校といった教育施設も沿線にあります。

まとめ

宮崎県道・大分県道122号古江丸市尾線は、複雑な地形と歴史的背景を持つ、重要な地方路線です。東九州自動車道の開通やバイパス整備によって、交通の利便性は向上していますが、依然として未整備区間も存在します。海岸沿いの景観と山間部の変化に富んだ風景を同時に楽しめる、魅力的な道路と言えるでしょう。将来的には、更なる整備によって、安全で快適な道路環境が実現することが期待されます。

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