宮崎銀行

宮崎銀行について

株式会社宮崎銀行（みやざきぎんこう）は、宮崎県宮崎市に本店を持つ中規模の地方銀行です。本行は宮崎県の指定金融機関として、地域経済の発展に寄与しています。宮崎県内に加え、鹿児島県や大分県、熊本県、福岡県、大阪府、東京都にも拠点を構えており、特に県内の地域密着型のサービスに力を入れています。具体的には、鹿児島営業部を始めとするいくつかの店舗が展開されており、熊本支店と東京支店は「空中店舗」として名が知られています。

歴史と沿革

宮崎銀行は1932年に日向興業銀行として設立され、その後1933年に延岡銀行と合併し、1962年に現在の名称に変更されました。以降、数度の重要な出来事があり、1971年には新しい本店を落成、1973年には預金オンラインシステムを開始しました。また、1986年には東京証券取引所および大阪証券取引所に上場を果たしました。2008年には本店の別館を開設し、顧客サービスの向上に努めています。

特徴とサービス

宮崎銀行は、地域金融機関と提携したサービスも展開しています。「九州ATMネットワーク」を利用し、複数の地方銀行のカードで出金可能なサービスを提供しています。また、全国のセブン銀行のATMからも入出金が可能で、利便性を高めています。さらに、コンビニATMとの提携により、より多くの顧客が便利に利用できるよう配慮されています。

広告と地域貢献

同銀行のCMソング「夢に逢いに行こう」は、地元のテレビ番組で取り上げられ、宮崎県民には広く知られています。この曲は、行員によるアカペラグループが歌っており、地域住民からも親しまれています。

不祥事と取り組み

しかし、近年では宮崎銀行に関連した不祥事も発生しています。2011年から2019年にかけて勤務していた男性行員が大規模な金銭の着服を行っていた事例があり、合計で約1億1,360万円が不正に流出しました。この事件は2019年に外部からの情報提供により発覚しました。また、2018年から2019年にかけては、別の女性行員による着服事件も明らかになっており、顧客からの信頼回復が喫緊の課題となっています。

これらの不祥事を受け、宮崎銀行は内部統制の強化に取り組み、再発防止策を講じています。地域金融機関としての信頼を回復するために、誠実で透明性のある経営を目指しているのです。

まとめ

宮崎銀行は、地域に根ざした金融サービスを展開しており、過去の歴史や不祥事を教訓にしながら、より良いサービスの提供を目指しています。未来に向けて、地域経済の発展に貢献できるよう努力し続けることが期待されています。

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