宮木あや子

宮木あや子（みやぎ あやこ）は、1976年11月4日生まれの日本の小説家です。神奈川県で生まれ、現在は東京都武蔵野エリアに在住しています。13歳の時に小説を書きたいと感じ、15歳で小説家を志すようになりました。

2006年、江戸時代を舞台にした小説『花宵道中』で第5回R-18文学賞大賞と読者賞を受賞し、デビューを果たしました。デビュー時のプロフィールでは「IT関連会社勤務」と公表されていました。着道楽で海外旅行を趣味としており、好きな作家として三浦しをん、恩田陸、嶽本野ばらの名前を挙げています。

宮木あや子の作品は、時代小説から現代小説まで、幅広いジャンルに及びます。特に、女性の心理描写に長けており、登場人物の複雑な感情を繊細に描き出す作風が特徴です。

代表作としては、以下のものが挙げられます。

校閲ガールシリーズ
『校閲ガール』(2014年3月 KADOKAWA / 2016年8月 角川文庫)
『校閲ガール ア・ラ・モード』(2015年12月 KADOKAWA / 2017年6月 角川文庫)
『校閲ガール トルネード』(2016年10月 KADOKAWA / 2018年10月 角川文庫)

このシリーズは、主人公の河野悦子がファッション雑誌の編集者を目指す中で、校閲部で働くことになるという物語で、テレビドラマ化もされました。

その他の主な作品
『花宵道中』（2007年2月 新潮社 / 2009年9月 新潮文庫）
『雨の塔』（2007年11月 集英社 / 2011年2月 集英社文庫）
『白蝶花』（2008年2月 新潮社 / 2010年10月 新潮文庫 / 2017年2月 幻冬舎文庫）
『群青』（2008年10月 小学館 / 2009年5月 小学館文庫）
『泥（こひ）ぞつもりて』（2008年11月 文藝春秋 / 2014年4月 文春文庫）
『セレモニー黒真珠』（2009年3月 メディアファクトリー / 2011年10月 MF文庫ダ・ヴィンチ）
『野良女』（2009年7月 光文社 / 2012年11月 光文社文庫）
『太陽の庭』（2009年11月 集英社 / 2013年2月 集英社文庫）
『春狂い』（2010年5月 幻冬舎 / 2015年4月 幻冬舎文庫）
『ガラシャ』（2010年11月 新潮社 / 2013年9月 新潮文庫）
『憧憬☆カトマンズ』（2011年6月 日本経済新聞出版社 / 2014年10月 MF文庫ダ・ヴィンチ）
『学園大奥』（2012年4月 実業之日本社文庫）
『官能と少女』（2012年7月 早川書房 / 2016年4月 ハヤカワ文庫JA）
『婚外恋愛に似たもの』（2012年10月 光文社 / 2015年2月 光文社文庫）
『あまいゆびさき』（2013年4月 一迅社 / 2016年10月 ハヤカワ文庫JA）
『砂子のなかより青き草』（2014年6月 平凡社）
『帝国の女』（2015年7月 光文社 / 2018年6月 光文社文庫）
『喉の奥なら傷ついてもばれない』（2015年10月 講談社 / 2021年11月 集英社文庫）
『ヴィオレッタの尖骨』（2017年9月 河出書房新社）
『手のひらの楽園』（2019年7月 新潮社 / 2022年5月 新潮文庫）
『CAボーイ』（2020年8月 KADOKAWA / 2023年8月 角川文庫）
『令和ブルガリアヨーグルト』（2023年11月 KADOKAWA）

これらの作品は、単行本だけでなく文庫版も出版されており、多くの読者に親しまれています。また、アンソロジーにも多数の作品が収録されています。

宮木あや子の作品は、映画やテレビドラマ、舞台など、様々なメディアミックス展開もされています。

映画
『群青 愛が沈んだ海の色』（2009年）
『花宵道中』（2014年）
テレビドラマ
『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』（2016年）
『地味にスゴイ!DX 校閲ガール・河野悦子』（2017年）
『推しを召し上がれ〜広報ガールのまろやかな日々〜』（2024年）
配信ドラマ
『婚外恋愛に似たもの』（2018年）
舞台
『野良女』（2017年）
* 『少女文學演劇「雨の塔」』（2021年）

これらの映像化作品は、原作の魅力を活かしつつ、新たな解釈が加えられたものもあり、原作ファンだけでなく、幅広い層に支持されています。

宮木あや子は、自身のブログや公式ブログを通じて、読者との交流も積極的に行っています。彼女の作品は、多くの人々に愛され、今後も新たな作品が期待されています。

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