宮田一馬

宮田 一馬（みやた かずま）

宮田一馬は、1990年7月25日に大阪府で生まれた日本のラグビー選手です。主にウィング（WTB）とフルバック（FB）としてプレーしました。身長は178cm、体重は84kgでした。

幼少期から学生時代

宮田がラグビーを始めたのは、彼の兄がラグビーをしていた影響でした。兄の姿を見てラグビーに興味を持ち、自然と競技の世界に入っていきました。これが、後にプロの舞台で活躍する彼のラグビー人生の始まりとなります。

高校はラグビーの強豪校として知られる東海大学付属仰星高等学校に進学し、ここで選手としての基礎を固めました。卒業後、2009年には同じくラグビーの強豪である東海大学へ進学しました。大学でもウィングやフルバックとして才能を伸ばし、将来を嘱望される選手として頭角を現します。大学在学中には、世代別のトップレベルの選手が集まるU20日本代表にも選出されるなど、その実力は広く認められていました。東海大学時代のチームには、後のトップリーガーとなる多くの選手が所属しており、阿部浩士、阪本圭輔、高平拓弥、百武優雅、三上匠、村山廉といった面々と共にプレーしました。また、谷昌樹とは高校・大学の双方で、松延泰樹や山口浩平とは高校時代に同期として時間を過ごしました。

プロキャリア

東海大学を卒業した2013年、宮田はジャパンラグビートップリーグに所属していた近鉄ライナーズに加入し、プロのラグビー選手としてのキャリアをスタートさせました。トップリーグという高いレベルでのプレーヤーになることは、多くのラグビー選手にとって目標であり、彼もその舞台に立つことになりました。

近鉄ライナーズに加入後、すぐに試合に出場する機会は多くありませんでしたが、日々の練習と研鑽を重ねました。そして、加入から数年後の2016年1月16日、ジャパンラグビートップリーグ2015-2016シーズンの順位決定トーナメント第2節、キヤノンイーグルス戦において、ついに公式戦での初出場を果たしました。この試合に先発出場したことは、彼にとって長年の努力が実を結んだ瞬間であり、プロキャリアにおける大きな節目となりました。

近鉄ライナーズでは、ウィングやフルバックとしてチームに貢献しました。これらのポジションは、トライゲッターとしての決定力や、最後尾からの的確な状況判断、キック処理能力などが求められ、彼の俊敏性や戦術眼が活かされました。トップリーグの舞台で貴重な経験を積み重ねました。

キャリアの終盤

2020年、宮田は所属していた近鉄ライナーズを退団しました。この退団をもって、プロのラグビー選手としての活動に一区切りをつけた形となりました。

宮田一馬のラグビーキャリアは、兄の影響から始まり、学生時代に強豪校で実力を培い、U20日本代表にも選ばれる輝かしい実績を残しました。そして、トップリーグの近鉄ライナーズでプロ選手として奮闘し、公式戦初出場という大きな目標を達成しました。彼のキャリアは、多くのラグビー選手が歩む道のりを体現しており、特に強豪大学からトップチームへ進み、出場機会を掴むまでの道のりは特筆すべき点です。

所属チーム

東海大学付属仰星高等学校
東海大学
近鉄ライナーズ (2013-2020)

代表歴

U20日本代表

関連人物

谷昌樹 (高校・大学の同期)
松延泰樹 (高校の同期)
山口浩平 (高校の同期)
阿部浩士 (大学の同期)
阪本圭輔 (大学の同期)
高平拓弥 (大学の同期)
百武優雅 (大学の同期)
三上匠 (大学の同期)
* 村山廉 (大学の同期)

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