宮脇紀雄

宮脇紀雄

宮脇紀雄（みやわき としお、1907年2月15日 - 1986年11月18日）は、日本の児童文学作家です。彼の作品は、子供たちの心に深く響く物語として、長年にわたり読み継がれています。

生涯

宮脇紀雄は、岡山県川上郡成羽町（現在の高梁市）で生まれました。若い頃は農業に従事し、その後、岡山市で書店員として働いたり、書店を経営したりしていました。1935年に上京し、児童文学作家の坪田譲治に師事。土師清二との出会いをきっかけに、童話を書き始めました。

業績

宮脇紀雄は、数々の児童文学賞を受賞しています。1969年には「山のおんごく物語」で野間児童文芸賞を受賞。1976年には「ねこの名はヘイ」で日本児童文芸家協会賞、1977年には「おきんの花かんざし」、1980年には「かきの木いっぽんみが三つ」で産経児童出版文化賞を受賞しました。これらの作品は、子供たちの心を捉え、感動を与える物語として高く評価されています。

また、宮脇紀雄は、海外の児童文学や日本の古典の再話も数多く手がけました。これらの作品を通して、子供たちは様々な文化や歴史に触れることができました。

生態学者の宮脇昭は実弟です。

主な著書

『力ある子』（1942年）
『こども百姓記』（1943年）
『コグマノチヱ』（1945年）
『悲しき野みち』（1948年）
『草かげ木かげ』（1948年）
『ふしぎな野原』（1949年）
『悲しき栄冠』（1949年）
『夢みる白鳥』（1949年）
『きつねと子うさぎ』（1950年）
『早春の丘』（1950年）
『子うさぎミミイ』（1951年）
『水のはたらき』（1951年）
『よくばりこぐまちゃん』（1953年）
『お山のどうぶつ』（1953年）
『せっしゅう』（1953年）
『母恋人形』（1954年）
『悲しき歌姫』（1954年）
『さすらいの乙女』（1954年）
『キュリー夫人』（1954年）
『ひらかなりょうかんさま』（1955年）
『野口英世』（1957年）
『山かげの石』（1958年）
『森のきょうだい』（1958年）
『源義経』（1959年）
『皇子さま』（1960年）
『中江藤樹』（1960年）
『ゆかわひでき』（1962年）
『ころげたお月さま』（1963年）
『ブブーちゃんのゆめ』（1963年）
『ふるさとのはなし 9 山陽・四国地方』（1966年）
『ふるさとのはなし 8 山陰地方』（1967年）
『ものがたり小林一茶』（1967年）
『エベレストへいどむ』（1968年）
『山のおんごく物語』（1969年）
『やまのゆうびんやさん』（1971年）
『なくなみそっちょ』（1972年）
『ししん子けん』（1974年）
『わが鶏肋の記 随筆集』（1974年）
『生きている森 ふるさとの森を考える』（1975年）
『ねこの名はヘイ』（1976年）
『おいもころころ』（1977年）
『おきんの花かんざし』（1977年）
『二宮金次郎』（1977年）
『おこんばんはたぬき』（1977年）
『おへんろさん』（1979年）
『かきの木いっぽんみが三つ』（1979年）
『夕日が赤い』（1981年）
『あめの日かぜの日』（1981年）
『山っ子きつねっ子』（1982年）
『おじいちゃんにヒョーショージョー』（1983年）
『くずの中のふえ』（1983年）
『少年風の中をいく』（1984年）
『ゴロくんとキイちゃん』（1984年）

翻訳

『家なき子』（1956年）
『風の中のポリー』（1961年）
『トム・ソーヤーの空中旅行』（1962年）

宮脇紀雄の作品は、子供たちに夢と希望を与え、豊かな心を育む力を持っています。彼の作品は、これからも多くの人々に読み継がれていくことでしょう。

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