宮西希

宮西希（みやにし のぞみ）

宮西希は、日本の伝統楽器である箏の奏者であり、作曲家、編曲家としても活躍しています。伝統邦楽の枠にとらわれない斬新な音楽性で、箏の新たな可能性を追求し続けています。

プロフィール

出身地: 埼玉県春日部市（出生地は千葉県船橋市）
楽器: 箏（十三絃箏、二十絃箏、十七絃箏、ソプラノ箏）
活動: ソロ、デュオ、トリオ、バンド形式など、様々な形態で演奏活動を展開。
スタイル: ポップ、ジャズ、ロックなど、ジャンルにとらわれない幅広い音楽性。

来歴

3歳で箏を始め、幼少期から舞台に立つ。伝統的な箏曲を学ぶ一方で、幼い頃から作曲にも取り組み、4歳頃に初めての作品「さくらんぼ」を作曲。

ピアノは独学で学び、絶対音感を身につける。中学校時代は吹奏楽部に所属し、様々な楽器に触れた経験が、後のアレンジに活かされている。

思春期には箏から離れた時期もあったが、西洋音楽と邦楽の両方の知識を持つ自身の特性に気づき、箏で新しい音楽を作りたいと考えるようになる。東京芸術大学音楽学部邦楽科に進学し、箏曲を専門的に学ぶ。

活動

大学卒業後、「オーケストラ・アジア」に参加。2002年にアルバム『Steps to the Moon』でメジャーデビュー。坂崎幸之助、川村結花、斎藤誠、押尾コータローなど、様々なアーティストとのコラボレーションも積極的に行っている。

全国各地でイベントやコンサートに出演する他、ラジオ番組でのリクエスト即興演奏が話題となり、カバーアルバムもリリース。

2011年の東日本大震災以降は、被災地支援活動「Music for Youプロジェクト」を開始。音楽を通じた心のケアにも力を入れている。

演奏スタイル

箏を台に載せて立って演奏する「立奏」スタイルが特徴。これは、箏の裏側の穴から出る音を効果的に反響させるための工夫である。ステージでは、二十絃箏と十三絃箏を使い分け、曲に合わせてチューニングを変えるなど、柔軟な演奏を披露する。

使用楽器

二十絃箏: 主にメロディーを担当。愛称は“ことじろう”、“おじゃじゃ”。
十七絃箏: 低音を担当。
十三絃箏: 古典的な箏。
ソプラノ箏: 高音を担当。

ディスコグラフィー

アルバム

Steps to the Moon (2002)
ちょっとひとりKOTO (2003)
Eternal feeling (2004)
ちょっとひとりKOTO 2 -LOVE BALLADS- (2005)
じゃぱねすけ (2013)
じゃぱのおと〜Japanote〜『舞ひらり』 (2019)

DVD

Steps to the Moon (2003)

メディア出演

TBS「第47回日本レコード大賞」など多数のテレビ、ラジオ番組に出演。Kiss-FM KOBEやKBSラジオではレギュラー番組も担当。

外部リンク

公式ウェブサイト
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宮西希は、伝統と革新を融合させ、箏の新たな可能性を切り開く、現代音楽界における重要な存在と言えるでしょう。

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