宮部シズエ

宮部シズエ

宮部シズエ（宮部シズヱとも、みやべ しずえ）は、1937年8月3日に奈良県に生まれた元競泳選手です。競技人生において、ヘルシンキオリンピックおよびローマオリンピックの日本代表選手として名を馳せました。特に彼女は50m自由形、100mバタフライ、200mバタフライにおいて日本記録を保持し、その実力を証明しました。現姓は辻内です。

経歴

宮部は奈良県宇智郡野原町（現在の五條市）で育ちました。若い頃からその水泳の才能を発揮し、野原町立野原中学校在籍時の1952年に行われた日本選手権兼ヘルシンキオリンピック最終選考会では、50m自由形で2位、100m自由形で4位に入り、晴れてヘルシンキオリンピックの日本代表として選ばれました。しかし、同年7月から8月に開催されたオリンピックでは、残念ながら100m自由形の予選で敗退しました。

その後、五條高等学校に進学し、1953年には日本選手権で50m自由形で史上初の日本一に輝く快挙を達成します。続いて、高校総体では50m自由形、100m自由形、400mフリーリレーにおいて3冠を達成。1954年にも同大会で50m自由形、400mフリーリレー、400mメドレーリレーで再び3冠に輝き、さらにアジア競技大会では100m自由形で銅メダル、400mフリーリレーで見事金メダルを獲得しました。

1955年の高校総体でも50m自由形、100m自由形で2位入賞を果たし、その後天理大学に進学しました。大学時代の1956年に開催された日本選手権兼メルボルンオリンピック代表選考会では50m自由形で5位、100m自由形では準決勝に進むも敗退し、オリンピック出場は叶いませんでした。宮部は1957年に日本選手権で100mバタフライと200mバタフライで2冠を達成。1958年にはアジア競技大会において100mバタフライで見事日本新記録を更新し優勝、日本選手権でも同種目で連続2冠の快挙を続けました。

さらに、1959年には日本選手権の100mおよび200mバタフライで連続3年の2冠を達成。1960年には日本選手権兼ローマオリンピック代表選考会で100mバタフライにおいて優勝し、2大会ぶりにローマオリンピックの日本代表に選ばれました。

関連項目

• - 50m自由形の歴代日本記録一覧
• - 100mバタフライの歴代日本記録一覧
• - 200mバタフライの歴代日本記録一覧
• - 4×100mフリーリレーの歴代日本記録一覧
• - 4×100mメドレーリレーの歴代日本記録一覧

脚注

• - 外部リンク

- 宮部シズエ - Olympedia
- 宮部シズエ - Sports-Reference.com (Olympics)
- 宮部シズエ - 世界水泳連盟
- 宮部シズエ - SwimRankings.net
- オリンピック公式
- オリンピアンデータベース

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