宮﨑薫

宮﨑薫：音楽一家に育まれたシンガーソングライターの軌跡

宮﨑薫は、1989年生まれの日本の女性シンガーソングライターです。幼少期をロンドンで過ごした彼女は、音楽一家に囲まれた環境で育ちました。父親の影響もあり、幼い頃から自然と人前で歌うようになり、音楽への関心を深めていきました。

その才能は、幼少期の経験から培われたものです。器械体操とクラシックバレエを習い、幼稚園の頃から約10年間ピアノのレッスンに励みました。高校時代には友人のバンドに参加し、ピアノやキーボードを担当してライブハウスで演奏する機会もありました。しかし、彼女は自ら歌うという強い思いを抱いており、大学時代からピアノとギターを用いて作曲を始めました。

地道な努力が実を結び、2011年には自主制作のデモテープが関係者の目に留まり、FM802主催のイベント「Panasonic Beauty presents MINAMIWHEEL 2011」への出演を果たします。このイベントで出会った音楽プロデューサー、松岡モトキ氏との協働により、楽曲制作が本格的にスタートしました。

2012年、大学卒業と同時に本格的な音楽活動をスタートさせました。デビュー曲「君と空」は「マツダ・デミオ」のCMソングに抜擢され、大きな注目を集めます。同年6月にはミニアルバム『Graduation From Me』でインディーズデビュー、10月にはアルバム『9STORIES』でエイベックス・トラックスよりメジャーデビューを果たしました。

メジャーデビュー後も、精力的に活動を続けました。2013年にはラジオ番組「TOKYO→NIIGATA MUSIC CONVOY水曜日」のパーソナリティを務めるなど、活動の幅を広げていきます。しかし、2014年から約2年半にわたる活動休止期間を経て、2016年2月にライブ活動を再開。2017年にはアルバム『From Here』をリリースし、同年からRKBラジオでパーソナリティ番組「宮﨑薫 From Here」を担当しました。

その後も、精力的に活動を続け、30歳を迎えた2019年には記念ライブを開催し、アルバム『The Light』をリリースしました。クリス・ハートのバックコーラスを務め全国ツアーに参加したり、Netflixの恋愛リアリティ番組「ラブ・イズ・ブラインド Japan」に出演するなど、音楽活動にとどまらず多方面で活躍しています。

近年では、MIYAVIのバックコーラスとして「UNHCR WILL2LIVE Music 2022」に参加したり、海外イベント「OC JAPAN FAIR」に出演するなど、国際的な舞台にも挑戦しています。東日本大震災支援チャリティーイベントへの参加や、ASKAとの共演、デイヴィッド・フォスターのコンサートへのゲスト出演など、その活動は多岐に渡り、常に進化を続けています。

2023年には、10周年記念コンサートを開催し、プロ野球の試合で国歌独唱を務めるなど、大きな節目となる1年となりました。さらに、東京FMで新番組「宮﨑薫のHump Night With Me」のパーソナリティに就任するなど、活躍の場はますます広がりを見せています。

彼女の音楽活動は、幼少期からの音楽への情熱と、才能、そして周りの人々との出会いによって育まれたものです。これからも、彼女自身の音楽を通して、多くの感動を届けてくれることでしょう。

人物像と音楽性

宮﨑薫の父親は元CHAGE and ASKAのASKA、母親は元アナウンサーの八島洋子、兄は元Little Blue boXの奏という、まさに音楽一家に生まれた彼女は、洋楽ではキャロル・キング、ジョニ・ミッチェル、シェリル・クロウ、セリーヌ・ディオン、リサ・ローブ、邦楽では椎名林檎、東京事変、Mr.Childrenなど、幅広いアーティストから影響を受けています。

作曲は主にギターで行っており、最初はピアノで作曲を試みていたものの、自分の理想とする楽曲制作には至らず、自身の好きなアーティストがギターを使用していることに気づき、ギターに転向しました。その結果、彼女の音楽性はより洗練されたものへと進化を遂げました。趣味はフィトテラピーとヨガ、特技はクラシックバレエと多才な一面も持ち合わせています。

今後の活動

2024年も、アコースティックツアーやバースデーライブ、そして映画音楽への参加など、精力的な活動を予定しています。彼女の今後の活躍から目が離せません。

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