家族の絆特命委員会

家族の絆特命委員会

家族の絆特命委員会は、2013年に設立された自民党内の保守系国会議員グループです。その設立は、同年に最高裁判所が婚外子の相続分差別が違憲であるとの判決を下したことを受けて行われました。この判決に伴い、12月には民法が改正され、婚外子に関する差別が解消されることとなりました。それを背景に、この特命委員会は「伝統的な家族の形を守る」という理念を掲げ、活動を開始しました。

目的と活動内容

家族の絆特命委員会は、婚外子に関連する様々な問題に取り組むことを目指しています。その中でも特に、以下の点に重点を置いています：

1. 婚外子の戸籍記載維持: 婚外子の戸籍への記載が継続されることを求め、正当な権利を保障するという立場を取っています。
2. 本妻の地位保全: 伝統的な家族形態の維持を重視し、本妻の立場を尊重するための活動を行っています。
3. 選択的夫婦別姓導入反対: 夫婦別姓の選択制度に対して反対の立場を明確にし、伝統的な姓のあり方を守る努力をしています。
4. 配偶者控除撤廃反対: 配偶者控除の撤廃には反対の立場を取り、経済的な家庭の安定に寄与する政策推進を行っています。

メンバー構成

この特命委員会には、以下のような議員がメンバーとして名を連ねています：

• - 古川俊治（委員長）
• - 西銘恒三郎
• - 丹羽秀樹
• - 山際大志郎
• - 城内実
• - 柴山昌彦
• - 永岡桂子
• - 西田昌司
• - 井上貴博
• - 鬼木誠
• - 黄川田仁志
• - 山田賢司

また、過去には次のようなメンバーも在籍していましたが、議員選挙での落選や辞職により現在のメンバーではなくなっています：

• - 菅野佐智子（2014年に落選）
• - 桜井宏（2014年に落選）
• - 土屋正忠（2017年に落選）
• - 大沼瑞穂（2019年に落選）
• - 菅原一秀（2021年に議員辞職）
• - 佐藤ゆかり（委員長代理・2021年に落選）
• - 安藤裕（事務局長・2021年に不出馬）
• - 宇都隆史（2022年に落選）
• - 丸川珠代（2024年に議員辞職）
• - 大塚拓（2024年に落選）
• - 石川昭政（2024年に落選）
• - 赤池誠章（委員長代行・2025年に落選）

関連項目

この特命委員会の活動は、広い社会文脈の中で多くの関連性を持っています。特に、「日本会議」や「創生日本」、「神道政治連盟」などの組織とは深い関連があり、婚外子や夫婦別姓というテーマは、バックラッシュや家父長制度といった社会的議論にも影響を与えています。

家族の絆特命委員会は、これらの活動を通じて日本の現代における家族のあり方や価値観に挑戦し、伝統的な家族の形を維持するために努めています。

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