家族ジャングル

家族ジャングル

『家族ジャングル』（かぞくジャングル）は、1985年7月12日から9月27日まで日本テレビで放送された連続ドラマで、金曜劇場の最終作となりました。このドラマは、勤勉で優しい性格の夫、一ノ瀬清が、飲み屋の女将・小泉和代と共に突然失踪してしまうという出来事を軸に展開されます。残された妻の夏子と子供たちが共に生活をすることで、愛や友情を育む姿を描いています。

ストーリー

ドラマは、一ノ瀬清とその妻・夏子が、長男の竜と長女の裕子と共に幸せな家庭を築いているシーンから始まります。しかし、ある日、清の母であるぎんが訪れた日のこと、清は和代と共に蒸発してしまいます。さらに和代は妊娠中で、出産までの1年間という制限付きでの逃避行。残された夏子は二人の子供と共に、和代の子供たちとの共同生活を余儀なくされます。

この新たな家族構成の中で、子供たちや大人たちがどのように関わり合い、お互いに成長していくのかが見どころとなっています。初めはぎこちない関係性の中で、家庭内の愛情や友情がどのように育まれていくのかを通じて、多くの視聴者が共感を覚えることでしょう。

出演者の特徴

主要キャストには、清を演じた桂文珍、妻の夏子を演じた丘みつ子がいます。清はお人好しで気が弱い性格で、和代と逃げることで家庭を裏切ってしまいます。一方、夏子は強い意志を持つ母親で、子供たちを支えるために奮闘します。

長男の竜（松田洋治）は、少し頼りない部分があるものの、友達思いの性格を持ち、仲間を守るための行動を起こします。次女の裕子（松本由香里）は、しっかり者で、兄と違って活発な性格を持つ女の子です。物語の初めでは大三郎と衝突するものの、次第に絆を深めていく姿が描かれています。

エピソードのハイライト

ドラマの中で、特に目を引くエピソードとしては、桂文珍が演じた清が、初めは標準語で演じていたのが次第に関西弁に変わっていく点があります。ロケ中には、危険なシーンで黒ぶちメガネを複数落としてしまったという逸話も存在し、そんなリアルなエピソードが視聴者の興味を引きました。

オープニングでは、丘みつ子が水泳に挑戦する姿が描かれ、彼女のトライアスロン経験が生かされています。

最後に

『家族ジャングル』は、失踪事件を中心に展開しながらも、登場人物たちが試練を乗り越える様子の中で家庭の絆を再確認する感動的な物語です。この作品によって、金曜劇場は幕を下ろし、その後の水曜日に放送されていた「水曜ロードショー」が『金曜ロードショー』に移行しました。現在もこの枠の名は記憶に新しく、多くの視聴者に親しまれています。

もう一度検索