家族対抗チャンスクイズ

家族対抗チャンスクイズ：東海テレビを代表する視聴者参加型クイズ番組

1978年から1984年まで、東海テレビを中心に放送された『家族対抗チャンスクイズ』は、家族4人1組のチームがクイズで競う、視聴者参加型のクイズ番組でした。毎週金曜日のゴールデンタイムに放送され、長きに渡り多くの視聴者から愛された人気番組でした。

緊迫のクイズバトル：番組の進行とルール

番組は、4組の家族チームがトーナメント方式で対戦する形式でした。司会は当初なべおさみ、出題は矢島寿美子が担当し、正統派の知識クイズが出題されていました。

クイズは大きく分けて個人戦と団体戦の2種類がありました。個人戦では、各チームの代表者が早押しで解答し、正解すれば得点、不正解ならペナルティとして解答権を失うシステムでした。当初は不正解時に「ムッ！」と書かれたマスクを着用するペナルティでしたが、後に×マークの付いたボックスに入る方式に変更されました。

団体戦では、チーム全員で相談しながら解答しました。画面に表示された得点パネルからクイズを選択し、正解すればパネルに書かれた点数を得点として加算されました。

最も注目を集めたのは、第9問目の「チャンスクイズ」です。このクイズに正解すればそれまでの獲得点数が2倍になり、不正解なら半分に減点されるという、まさに一発逆転のチャンスが賭けられたクイズでした。

ハワイ旅行を目指して：決勝戦と最終クイズ

トーナメントを勝ち抜いた2チームは決勝戦に進出しました。決勝戦も個人戦と団体戦があり、最終問題ではハワイ旅行が懸けられた「ハワイ旅行・チャンスクイズ」に挑戦できました。このクイズは、問題の難易度が高く、全問正解が非常に難しい挑戦でした。

ハワイ旅行・チャンスクイズでは、チーム全員が順番に解答し、全員の合計得点が200点を超えると、ハワイ旅行の獲得となり、天井から紙吹雪が舞い降りる演出がありました。

番組を彩る様々な要素

番組セットや演出は、TBSの『クイズ100人に聞きました』と類似しており、対戦前にはチーム同士の握手、解答者の紹介の後に「勝っても負けても恨みっこなし！はい！握手！！」というなべおさみの掛け声と共に握手をするシーンがありました。

また、問題作成には、フジテレビ『クイズグランプリ』やTBS『クイズダービー』で問題作成に携わっていた林利根男氏も参加していました。

東海テレビ系列紙である中日新聞のテレビ欄には、クイズの解答が記載されていたことも特徴的でした。勝利時のファンファーレは、前番組『音楽クイズ・セクションフォー』のものと同じものが使用されていました。

放送局と番組終了

番組は当初東海テレビのみの放送でしたが、後に北海道文化放送などでも放送されるようになりました。1984年3月、5年半の歴史に幕を閉じました。

まとめ：家族の絆とクイズの興奮

『家族対抗チャンスクイズ』は、家族の絆とクイズの興奮が詰まった、東海テレビを代表する人気番組でした。ハワイ旅行を懸けた最終クイズや、独特のルール、そして番組を彩る様々な要素は、多くの視聴者の記憶に深く刻まれています。 番組は終了しましたが、その魅力は今もなお語り継がれています。

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