富士フイルムビジネスイノベーショングリーンエルクス

富士フイルムビジネスイノベーショングリーンエルクスは、富士フイルムビジネスイノベーション株式会社が運営する社会人ラグビーユニオンチームです。チームは神奈川県海老名市を主な活動拠点とし、2022年時点では日本の社会人ラグビーリーグの一つであるトップイーストリーグのBグループに所属しています。

チームの歴史は1985年に創部されたことに始まります。創部翌年の1986年からは、関東社会人リーグの4部リーグに参戦し、公式戦での活動を開始しました。以来、長年にわたり日本の社会人ラグビーの各カテゴリーで経験を積んできました。

チーム名称については、運営母体の社名変更に伴い、複数回の変更が行われています。2021年には、前身である富士ゼロックス株式会社の社名変更を受け、「富士ゼロックスFIREBIRD」から「富士フイルムビジネスイノベーションラグビー部」へと名称が改められました。そして、2022年9月には、現在の「富士フイルムビジネスイノベーショングリーンエルクス」に改めて改称され、新たなチーム名の下で活動を続けています。

チームの練習拠点や公式戦の一部が行われるグラウンドは、神奈川県海老名市に設けられています。これは、チームが地域に根差した活動を展開していることを示すものでしょう。

チームが活動の指針として掲げているスローガンは「Enjoy＆Hard」です。これは、ラグビーというスポーツを心から楽しみつつも、厳しいトレーニングにも真剣に取り組むという、チームの基本的な姿勢を表しています。

これまでの戦績において、チームは日本のラグビーにおける最上位リーグへの昇格経験はありませんが、下位リーグでは顕著な成績を残しています。具体的には、トップイーストリーグのDiv.2では2018年度に一度、関東社会人リーグの1部では2012年度と2015年度にそれぞれ優勝を二度経験しています。これらの優勝は、チームが所属カテゴリー内で常に上位を争い、力をつけてきた軌跡を示しています。

チームの過去の主要なリーグ戦成績を年代順に追うことで、その歩みが見えてきます。

2000-2001年度は関東社会人リーグ3部で3位。翌2001-2002年度には同リーグ3部で優勝し、2部への昇格を達成しました。
関東社会人リーグ2部では、2002-2003年度に苦戦したものの、2003-2004年度には優勝を飾ります。その後も2部で上位をキープし、2006-2007年度に再び2部で優勝し、関東社会人リーグ1部への昇格を決めました。
関東社会人リーグ1部では、当初は残留争いを経験する時期もありましたが、着実に実力をつけ、2011-2012年度に3位と上位に進出。そして2012-2013年度には、関東社会人リーグ1部で優勝を果たし、順位決定戦も制してトップイーストリーグDiv.2への昇格を掴み取りました。
トップイーストリーグDiv.2では、2014-2015年度に一度関東社会人リーグ1部へ降格しましたが、翌2015-2016年度に関東社会人リーグ1部で再び優勝し、Div.2へ復帰。その後もDiv.2で上位を争い、2018-2019年度にはDiv.2で優勝を果たし、トップイーストリーグDiv.1への昇格を達成しました。
しかし、トップイーストリーグDiv.1では厳しい戦いとなり、2019-2020年度は全敗に終わります。順位決定戦は1位でしたが、リーグ再編に伴いトップイーストリーグBグループへの参入となりました。
近年の成績としては、新型コロナウイルスの影響でリーグ戦が中止となった2020-2021年度を挟み、2021-2022年度にトップイーストリーグBグループで2位と好成績を収めるも、入替戦に敗れて残留。2022-2023年度も入替戦を経てBグループ残留を決めています。直近の2023-2024年度および2024-2025年度は、トップイーストリーグBグループで3位という成績を残しています。

このように、富士フイルムビジネスイノベーショングリーンエルクスは、創部以来、社会人ラグビーの様々なカテゴリーを経験し、昇降格を繰り返しながらも、常に上位を目指し、チームとしての強化を図ってきました。現在はトップイーストリーグBグループを舞台に戦っています。

チームに関する情報は、公式サイトやFacebook、X（旧Twitter）、Instagramといった各種ソーシャルメディアでも積極的に発信されており、ファンや関係者への情報提供が行われています。

富士フイルムビジネスイノベーショングリーンエルクスは、企業スポーツチームとして、また神奈川県海老名市に根差した存在として、日本の社会人ラグビー界において活動を展開しています。

もう一度検索