富士フイルム・プラネッツ

富士フイルムプラネッツ

富士フイルムプラネッツは神奈川県南足柄市を拠点とした男子バレーボールチームで、数々のタイトルを手にした名門です。チームは1934年に設立された会社と同時に創設され、1957年以降は「社技」としてバレーボールを強化していきました。チームは足柄工場に置かれ、当初から地元の選手たちを中心に構成され、レシーブを重視した緻密なバレー戦術を展開しました。

歴史の変遷

小山勉監督と井原文之監督のもとで、チームは中型の有力選手たちを集めて結成されました。特に1983年度から1987年度にかけては、日本リーグで驚異的な5連覇を成し遂げ、名実ともにトップチームとしての地位を確立しました。この期間、杉本公雄、熊田康則、川合俊一、海藤正樹といった選手たちが「グリーン軍団」として知られ厚い支持を得ました。女性ファンも多く、幅広い支持を集めていましたが、2002年には経費削減の一環として廃部を余儀なくされました。

Vリーグへの移行とその後

1994年に日本リーグがVリーグへ移行した際、富士フイルムプラネッツは「純血主義」の方針を打ち出し、日本人選手だけでチームを構成しました。外国人選手の導入が一般的になる中、貫かれたこのスタイルは賛否を呼びましたが、最高成績で5位を獲得しました。しかし、決定力不足が課題で、Vリーグにおいてはベスト4に進むことはできませんでした。

主な成績

富士フイルムプラネッツの成績は数多く、以下のようにまとめられます。

• - 日本リーグ／Vリーグ：優勝7回（1981年度、1983年度、1984年度、1985年度、1986年度、1987年度、1992年度）
• - 全日本都市対抗/黒鷲旗全日本選抜：優勝4回（1978年、1983年、1986年、1987年）
• - 全日本総合（9人制）：優勝1回（1964年）
• - 国民体育大会成年男子（6人制）：優勝10回（1974年、1978年、1982年、1990年、1991年、1992年、1993年、1994年、1996年、1998年）
• - ひろしまピースカップ：優勝1回（1994年）

在籍していた主な選手

富士フイルムプラネッツには、多くの才覚を持つ選手が在籍していました。チームの中核を担った選手たちは、後に各チームへと移籍しそれぞれの経験を活かして活躍を続けました。

富士フイルムプラネッツは、歴史と共に培われたその名声と実力で、今でも多くのバレーボールファンに愛され続けています。彼らの軌跡は、これからも語り継がれていくことでしょう。

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