富士山麓 ALL NIGHT LIVE 2015

富士山麓 ALL NIGHT LIVE 2015

『富士山麓 ALL NIGHT LIVE 2015』は、日本のミュージシャン長渕剛が開催したライブの模様を収めたライブ・ビデオとライブ・アルバムです。2016年2月3日にユニバーサルミュージックからリリースされ、前回のライブ・ビデオから約1年2ヶ月、ライブ・アルバムとしては11年ぶりのリリースとなりました。

この作品には、2015年8月22日に行われた「100,000 Fuji All Night Live 2015」の全曲が収録されています。選曲には、再デビュー曲である「巡恋歌」から新曲「富士の国」までが含まれ、多岐にわたる楽曲が一堂に会しました。オリコンチャートでは、Blu-ray DiscおよびDVD部門にて最高位1位を獲得したほか、CD部門でも5位にランクイン。これにより、長渕のアルバム総売上は1,108万枚を突破し、男性ソロアーティストの中での位置づけを強化しました。

ライブの背景と準備

長渕剛は、2014年にオールタイムベストアルバムをリリース後、全国ツアーを経て、富士山への思いが芽生えました。特に、東日本大震災の被災地訪問の経験が彼に影響を与えたと言います。富士山でのライブを願う中、自衛隊員との会話からイベント実施が現実化し、2015年には全国ツアーを行い、ライブの準備を進めました。

ついに、富士山麓の特設ステージでのオールナイトライブが発表され、ファンの期待が高まりました。彼はこのイベントを「帰っておいで」と迎え入れられるような場所と感じ、自らの音楽で心を届けようと決意しました。

ライブ当日の詳細

ライブ当日は、富士山麓のふもとっぱらにて、長渕剛がヘリコプターで登場し、午後8時38分にステージがスタートしました。第一部では「JAPAN」に始まり、約11時30分までの間に多くの楽曲が演奏されました。その後の第二部では、MAIKOや輪入道などがゲストに加わり、盛り上がりを見せました。

ライブは、翌日の午前6時30分まで続き、44曲が演奏されました。しかし、現地の交通の不便さから、多くのトラブルも発生し、観客は様々な困難に直面しました。特に、シャトルバスの利用が求められたことで、退場までに長時間待たされた方もいたようです。イベント日が近づくにつれ、チケットの売上不振や、交通手段の制限も話題となりました。

リリースとその後

2016年2月、ライブの模様を収めた音源がBlu-ray DiscおよびDVDとしてリリースされました。新宿でのスペシャル・ドキュメンタリー上映会を含め、リリース後も多くのプロモーションが行われました。

Blu-rayおよびDVDは、初週で1.0万枚、1.3万枚を売り上げる成功を収め、長渕剛は自身のキャリアの中で初めてのチャート1位を達成しました。この作品は、長渕剛の音楽と精神を感じさせるものとなり、多くのファンに愛され続けています。収録されている曲の数々は、彼の人生や想いが詰まったものであり、観客には忘れがたい思い出を提供しました。

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