富士電機機器制御

富士電機機器制御株式会社

富士電機機器制御株式会社は、富士電機グループとシュナイダーエレクトリックグループの合弁会社であり、受配電機器、開閉制御機器などの設計、製造、販売を行っています。工場のFAラインやインテリジェントビルの運転、安全を支えるコンポーネント機器を提供し、富士電機グループにおける器具分野を担う重要な企業です。

概要

同社は、受配電機器事業において国内で高いシェアを誇り、三菱電機に次ぐ業界第2位の地位を確立しています。かつては2012年までに国内シェア1位を目指していましたが、その後の具体的な動向は明らかになっていません。

設立当初は2008年7月を予定していましたが、独占禁止法関連の手続きの遅れにより、設立が10月に延期されました。富士電機ホールディングスとシュナイダーエレクトリックホールディングスのそれぞれの100%子会社であった旧富士電機機器制御株式会社とシュナイダーエレクトリック株式会社が統合して設立された経緯があります。

統合の過程では、旧富士電機機器制御から配電機器・制御機器事業が分離され、シュナイダーエレクトリックを存続会社として統合し、商号を「富士電機機器制御株式会社」に変更しました。旧機器制御法人は「富士電機アセッツマネジメント株式会社」に商号変更されましたが、後に富士電機システムズ株式会社に吸収合併されています。

合弁会社設立に伴い、合弁事業と関係のない事業はそれぞれのグループ会社に継承されました。富士電機からの出資比率は約63%であり、富士電機の連結子会社となっています。2012年10月以降は、富士電機持株会社体制における中核事業会社の中で唯一現存する企業です。

主力製品・事業

開閉・低圧受配機器（一部は子会社である富士電機テクニカに移管）
制御機器（一部は子会社である富士電機テクニカに移管）
安全機器
エンクロージャ
ガス関連機器

主要事業所

本社・吹上工場 - 埼玉県鴻巣市
大田原工場 - 栃木県大田原市
秩父富士（製造子会社） - 埼玉県秩父郡小鹿野町

その他、全国各地に営業拠点があります。

沿革

1975年8月 - シュナイダーエレクトリックグループ日本法人系列の中核事業会社「シュナイダーエレクトリック株式会社」設立
2003年10月1日 - 富士電機グループ純粋持ち株会社制へ移行し、（旧）「富士電機機器制御株式会社」設立
2003年11月 - （旧）富士電機機器制御製品とシュナイダー製品の相互供給開始
2004年6月 - （旧）富士電機機器制御とシュナイダーエレクトリックが低圧遮断器（MCCB）事業で業務提携
2008年3月27日 - 富士電機グループとシュナイダーエレクトリックグループが受配電・制御機器事業会社の設立を発表
2008年10月1日 - シュナイダーエレクトリック日本法人を存続会社として、（旧）富士電機機器制御を統合し、（新）「富士電機機器制御株式会社」設立
2009年3月17日 - 富士電機アセッツマネジメントが富士電機システムズに吸収合併
2009年7月1日 - 器具を中心としたコンポーネントビジネスの販売子会社群を富士電機テクニカに統合
2021年8月1日 - 本社所在地を東京都中央区から埼玉県鴻巣市に移転

主要関係会社

国内グループ企業

株式会社秩父富士（製造）
富士電機テクニカ株式会社（販売、一部製造・保守）

国外グループ企業

富士電機（上海）社
富士電機（亞洲）社
台湾国際富士電機社
富士電機機器制御コリア社
富士電機アメリカ社
* 富士電機ヨーロッパ社

富士電機機器制御は、グローバルなネットワークを通じて、幅広い製品とサービスを提供し、産業の発展に貢献しています。

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