富山市民球場アルペンスタジアム

富山市民球場アルペンスタジアムの概要

富山市民球場アルペンスタジアム（Toyama Municipal Baseball Stadium ALPEN STADIUM）は、富山県富山市に位置する野球専用のスタジアムです。この施設は富山市が管理しており、富山市スポーツ協会が運営を担っています。この球場は3万人を収容可能で、北陸地方で初となる全面人工芝のフィールドを備えています。スタジアムの愛称「アルペンスタジアム」は、公募によって決定され、正式名称の一部となっています。

歴史的背景

元々、富山市内には県営の富山野球場が存在しましたが、老朽化と敷地の狭さから大規模な改修が求められていました。そこで、富山市は市制100周年を記念し、「市民球場の建設」を目指しました。1992年7月1日、アルペンスタジアムは開場し、プロ野球も含む多くの試合が開催されることとなりました。

スタジアムの構造

本スタジアムは、鉄骨鉄筋コンクリート構造のメインスタンドと土盛りの外野スタンドから成ります。両翼が99.1メートル、中堅が122メートルのフィールドを有し、ナイター設備や磁気反転式のスコアボードも設置されています。晴れた日には、内野スタンドから立山連峰の美しい景色を眺めることができる点も、このスタジアムの魅力の一つです。

改修工事と設備の更新

開場以来、何度かの改修工事が行われています。特に、2006年には内野部分の人工芝が張り替えられ、2010年には全面的にロングパイル人工芝に変更されました。最も最近の改修工事では、2023年に老朽化したスコアボードがLED表示版に変わりました。この際、音響設備の改善も図られ、さらなる利便性を持たせる工夫がなされています。

使用状況

アルペンスタジアムは、NPB公式戦をはじめ、多種多様な試合に利用されています。1992年の開場以来、阪神タイガース対広島東洋カープの試合が初めて行われ、その後も多くのプロ野球公式戦が開催されてきました。特に、読売ジャイアンツはオープン当初から北陸シリーズの一環として試合を行い、多くのファンを魅了してきました。

高校野球や社会人野球の試合でも広く利用され、地域のスポーツ振興にも寄与しています。特に、富山大会では一回戦から決勝戦までのすべての試合が行われた経歴がありますが、近年は使用される機会が減少しています。

独立リーグでも、2007年から富山サンダーバーズが公式戦を開催するなど、さまざまな野球イベントが行われています。さらに、2026年にはNPBオールスターゲームがここで開催される予定で、地域振興に一層貢献することが期待されています。

アクセスと交通事情

スタジアムへのアクセスは、最寄りの東富山駅から徒歩で約25分の距離にあります。また、富山駅からは臨時バスが運行されるため、プロ野球などのイベント時には便利です。ただし、駐車場のスペースが限られているため、自家用車での訪問時は事前の計画が重要です。

終わりに

富山市民球場アルペンスタジアムは、地域のスポーツ文化を支える重要な施設として機能しています。今後もより多くのイベントがこのスタジアムで開催されることに期待が寄せられています。

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