富山市立呉羽中学校

富山市立呉羽中学校

富山市立呉羽中学校（とやましりつ くれはちゅうがっこう）は、富山県富山市に位置する市営の中学校です。この学校の設立は1947年4月19日、当初は呉羽小学校の講堂を間借りして開校され、学びの場を借用する形からスタートしました。

沿革

初期の頃、呉羽中学校では、小学校の教室を利用して午前と午後の二部制で授業を行っていましたが、同年の6月には体育館を区切って6つの教室として使用するようになりました。このような工夫が、当初の限られた空間を有効に活用する手段でした。

1959年には、著名な建築家である吉阪隆正によって新しい校舎が設計され、ユニークなY字型とくの字型の校舎が中庭を囲む形で造られました。この設計は、当時注目を集め、1964年にかけて全館の竣工が完了しました。1987年にはこの建築が富山建築百選に選ばれるなど、その価値が認められました。

新校舎が完成した後の2002年には、老朽化に伴って改築が決定しました。改築工事が始まった2005年7月には、学校において校舎の見学会が行われ、保存運動も盛んに行われましたが、最終的には解体されることになりました。新しい校舎は、2008年12月6日に完成し、改築記念式典が開催されました。

新校舎の設計は周囲の景観への配慮がなされており、高低差のある敷地を活かした4階建てですが、県道側から見える生徒玄関は3階建てに見えるようにデザインされています。また、各学年ごとに集まることができる『オープンスペース』が設けられ、集会や委員会活動など、さまざまな活動が可能な場となっています。

校区

呉羽中学校の校区には、以下の小学校が含まれています。

• - 富山市立呉羽小学校
• - 富山市立老田小学校
• - 富山市立長岡小学校
• - 富山市立寒江小学校
• - 富山市立池多小学校
• - 富山市立古沢小学校

卒業生

呉羽中学校を卒業した著名な卒業生には、大相撲力士の朝乃山広暉さん、ホッカイドウ競馬騎手の石川倭さん、アイドルの空野青空さんなどがいます。

まとめ

富山市立呉羽中学校は、歴史と伝統を持ちつつ、新しい教育環境を整備し続けています。独自の校舎設計や学習空間が、未来を担う生徒たちの成長を支えています。この学校は地域に根ざした教育機関として、多くの生徒たちに愛されています。本校の進化は、地域社会の発展と共に続いていくことでしょう。

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