富山市立山室中学校
富山県富山市山室に所在する富山市立山室中学校は、地域に根差した公立の中等教育機関です。この学校の歴史は、太平洋戦争終結後の教育改革が進められる中で始まりました。
沿革を見ると、昭和22年（1947年）4月1日に創立されました。当初は富山市立山室小学校に本校として義務制の学級が設けられ、また富山市立太田小学校には分校として義務制と自由制の学級が設置される形で開校しました。同年4月15日には、山室小学校の体育館において厳粛な開校式が挙行され、新たな学び舎の船出が祝われました。
開校から2年後の昭和24年（1949年）9月3日には、待望の独立校舎が完成し、現在の敷地への移転が実現しました。この移転を機に、富山県内の学校としては初めて、NHKの放送試験用としても使用されていた高性能な放送用スピーカーが導入され、教育環境の近代化が図られました。その後も学校施設の充実は進み、昭和26年（1951年）3月14日には校舎の増築工事が完了し、生徒数の増加に対応できる体制が整備されました。昭和30年（1955年）5月15日には、初代となる体育館が完成し、生徒たちの体力向上や集団活動の場として利用が開始されました。さらに、昭和39年（1964年）9月5日には水泳学習に不可欠なプールが竣工しました。
昭和41年（1966年）には、3月8日に武道場である「誠道館」が完成し、日本の伝統武道教育の場が設けられました。同年9月5日には校庭に国旗掲揚塔が新設され、学校行事などで国旗を掲揚できるようになりました。昭和43年（1968年）2月2日には体育館にステージが設置され、集会や発表活動の場としての機能が強化されました。
昭和46年（1971年）には、生徒たちの創意工夫が評価され、「高木発明賞」を受賞するという栄誉に浴しました。しかし同年12月20日、学校にとって大きな試練が訪れます。職員室付近から原因不明の火災が発生し、職員室を含む旧校舎の本館主要部分、広範囲にあたる延べ1,224平方メートルから1,256平方メートルが焼失するという甚大な被害に見舞われました。
この困難を乗り越えるべく、学校再建への歩みが始まりました。昭和47年（1972年）6月には、新校舎の建設が着工され、復旧工事が本格化しました。同年12月15日には、鉄筋コンクリート造り4階建ての新校舎のうち、第1期工事が完了しました。建設はさらに進み、昭和49年（1974年）2月6日には第2期工事が完了し、校舎機能の大部分が復旧しました。学校施設の整備は続き、昭和50年（1975年）5月20日には生徒たちの活動の中心となるグラウンドが整備され、使用を開始しました。昭和51年（1976年）5月8日にはテニスコートが再整備され、正面玄関前に移転して完成しました。同年6月16日には、生徒全員を対象とした完全給食が始まり、食育の面からも教育環境が充実しました。
その後も校舎の整備は続き、昭和54年（1979年）4月には新校舎の第3期工事が完了しました。昭和58年（1983年）2月には新たな体育館が完成し、大規模な集会やスポーツ活動がより円滑に行えるようになりました。昭和59年（1984年）9月には学校運営の要となる管理棟が完成し、学校全体の機能が強化されました。
学校は教育活動においても特色ある取り組みを進めました。昭和60年（1985年）には、国際交流の一環として中国河北省秦皇島市の中学生友好訪問団を迎え入れ、生徒間の国際理解を深める機会を持ちました。昭和61年（1986年）には文部省（当時）から生徒指導総合推進校の指定を受け、翌年まで生徒指導に関する実践的な研究に取り組みました。昭和62年（1987年）には、この文部省指定研究の成果を発表する研究発表会が開催されました。同年7月には校舎の前庭に緑地帯（グリーンベルト）が整備され、学校の景観が向上しました。平成2年（1990年）3月には、先に述べた武道館と技術科教室が完成しました。これらの施設整備をもって、昭和の創立以来進められてきた校舎内外の施設および学校全体の環境整備が一通り完了しました。
平成4年（1992年）には、学校を支える保護者と教職員によるPTAの活動が高く評価され、全国優良PTAとして文部大臣から表彰されるという快挙を成し遂げました。平成12年（2000年）には、NASAの協力を得て行われたスペースシャトルとの交信学習プログラム「アースカム事業」に、全国でもわずか4校の一つとして参加し、先進的な学習活動を展開しました。平成13年（2001年）には、安全教育や防災教育などを含む「セイフティ・ライフ学習活動」が優秀と認められ、表彰を受けるなど、教育内容の充実ぶりがうかがえます。
富山市立山室中学校が掲げる教育目標は「人間性豊かで、実践力のある生徒を育成する」ことです。この目標を実現するために、「探求」「尊重」「健康」の三つの柱を据えています。「探求」では、自ら目標を設定し、主体的に活動に取り組み、困難にも根気強く努力する生徒を育てることを目指しています。「尊重」では、他者への思いやりを持ち、共に支え合いながらより良い社会生活を送る生徒を育みます。そして「健康」では、心身ともにたくましい気力と体力を備えた生徒を育成することを目指しています。
本校の校区は、主に富山市立山室小学校、富山市立山室中部小学校、そして富山市立太田小学校からの児童が進学する地域となっています。これらの小学校から集まる生徒たちが、富山市立山室中学校において多様な学びを深め、健やかに成長しています。
沿革を見ると、昭和22年（1947年）4月1日に創立されました。当初は富山市立山室小学校に本校として義務制の学級が設けられ、また富山市立太田小学校には分校として義務制と自由制の学級が設置される形で開校しました。同年4月15日には、山室小学校の体育館において厳粛な開校式が挙行され、新たな学び舎の船出が祝われました。
開校から2年後の昭和24年（1949年）9月3日には、待望の独立校舎が完成し、現在の敷地への移転が実現しました。この移転を機に、富山県内の学校としては初めて、NHKの放送試験用としても使用されていた高性能な放送用スピーカーが導入され、教育環境の近代化が図られました。その後も学校施設の充実は進み、昭和26年（1951年）3月14日には校舎の増築工事が完了し、生徒数の増加に対応できる体制が整備されました。昭和30年（1955年）5月15日には、初代となる体育館が完成し、生徒たちの体力向上や集団活動の場として利用が開始されました。さらに、昭和39年（1964年）9月5日には水泳学習に不可欠なプールが竣工しました。
昭和41年（1966年）には、3月8日に武道場である「誠道館」が完成し、日本の伝統武道教育の場が設けられました。同年9月5日には校庭に国旗掲揚塔が新設され、学校行事などで国旗を掲揚できるようになりました。昭和43年（1968年）2月2日には体育館にステージが設置され、集会や発表活動の場としての機能が強化されました。
昭和46年（1971年）には、生徒たちの創意工夫が評価され、「高木発明賞」を受賞するという栄誉に浴しました。しかし同年12月20日、学校にとって大きな試練が訪れます。職員室付近から原因不明の火災が発生し、職員室を含む旧校舎の本館主要部分、広範囲にあたる延べ1,224平方メートルから1,256平方メートルが焼失するという甚大な被害に見舞われました。
この困難を乗り越えるべく、学校再建への歩みが始まりました。昭和47年（1972年）6月には、新校舎の建設が着工され、復旧工事が本格化しました。同年12月15日には、鉄筋コンクリート造り4階建ての新校舎のうち、第1期工事が完了しました。建設はさらに進み、昭和49年（1974年）2月6日には第2期工事が完了し、校舎機能の大部分が復旧しました。学校施設の整備は続き、昭和50年（1975年）5月20日には生徒たちの活動の中心となるグラウンドが整備され、使用を開始しました。昭和51年（1976年）5月8日にはテニスコートが再整備され、正面玄関前に移転して完成しました。同年6月16日には、生徒全員を対象とした完全給食が始まり、食育の面からも教育環境が充実しました。
その後も校舎の整備は続き、昭和54年（1979年）4月には新校舎の第3期工事が完了しました。昭和58年（1983年）2月には新たな体育館が完成し、大規模な集会やスポーツ活動がより円滑に行えるようになりました。昭和59年（1984年）9月には学校運営の要となる管理棟が完成し、学校全体の機能が強化されました。
学校は教育活動においても特色ある取り組みを進めました。昭和60年（1985年）には、国際交流の一環として中国河北省秦皇島市の中学生友好訪問団を迎え入れ、生徒間の国際理解を深める機会を持ちました。昭和61年（1986年）には文部省（当時）から生徒指導総合推進校の指定を受け、翌年まで生徒指導に関する実践的な研究に取り組みました。昭和62年（1987年）には、この文部省指定研究の成果を発表する研究発表会が開催されました。同年7月には校舎の前庭に緑地帯（グリーンベルト）が整備され、学校の景観が向上しました。平成2年（1990年）3月には、先に述べた武道館と技術科教室が完成しました。これらの施設整備をもって、昭和の創立以来進められてきた校舎内外の施設および学校全体の環境整備が一通り完了しました。
平成4年（1992年）には、学校を支える保護者と教職員によるPTAの活動が高く評価され、全国優良PTAとして文部大臣から表彰されるという快挙を成し遂げました。平成12年（2000年）には、NASAの協力を得て行われたスペースシャトルとの交信学習プログラム「アースカム事業」に、全国でもわずか4校の一つとして参加し、先進的な学習活動を展開しました。平成13年（2001年）には、安全教育や防災教育などを含む「セイフティ・ライフ学習活動」が優秀と認められ、表彰を受けるなど、教育内容の充実ぶりがうかがえます。
富山市立山室中学校が掲げる教育目標は「人間性豊かで、実践力のある生徒を育成する」ことです。この目標を実現するために、「探求」「尊重」「健康」の三つの柱を据えています。「探求」では、自ら目標を設定し、主体的に活動に取り組み、困難にも根気強く努力する生徒を育てることを目指しています。「尊重」では、他者への思いやりを持ち、共に支え合いながらより良い社会生活を送る生徒を育みます。そして「健康」では、心身ともにたくましい気力と体力を備えた生徒を育成することを目指しています。
本校の校区は、主に富山市立山室小学校、富山市立山室中部小学校、そして富山市立太田小学校からの児童が進学する地域となっています。これらの小学校から集まる生徒たちが、富山市立山室中学校において多様な学びを深め、健やかに成長しています。
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