富山市立神通碧小学校

富山市立神通碧小学校

富山県富山市に位置する公立小学校です。2003年に、それまで存在した猪谷小学校と楡原小学校が統合して誕生しました。

校名の由来

『神通碧』という校名は、開校に先立ち公募された約150件の応募の中から選ばれ、「神通」「碧」「緑」の三つの言葉を組み合わせて名付けられました。この名称には、学校の近くを流れる神通川にちなむとともに、学区内にある五百箇岩群（ゆついわむら）から産出される美しい碧玉（へきぎょく）のように、輝きを放ちながら成長していく児童たちの姿を願う思いが込められています。

沿革

学校の統合に向けた動きは2000年から始まりました。同年11月24日、細入村大沢野学校組合は、当時組合立であった猪谷小学校を廃止し、同じく組合立の楡原小学校へ統合する基本方針を提示しました。当初、この統合は2002年4月の実現を目指していました。

しかし、翌2001年6月4日、細入村大沢野町学校組合の小学校統合問題協議会において、当時の吉岡細入村長は、統合時期を1年延期し、2003年4月に設定するよう要望しました。これは、教育体制の準備期間を十分に確保するためでした。

統合に向けた具体的な準備を進めるため、同年10月12日には、猪谷小学校と楡原小学校の統合準備委員会が最初の会合を開きました。そして、開校を翌年に控えた2002年8月22日、新しい学校の名称が『神通碧小学校』に正式決定されました。

迎えた2003年4月7日、細入村大沢野町学校組合立楡原小学校と細入村大沢野町学校組合立猪谷小学校は正式に統合され、『細入村大沢野町学校組合立神通碧小学校』として新たな歴史を刻み始めました。開校当初は、旧楡原小学校の校舎が使用されました。

その後、2005年4月の市町村合併に伴い、現在の『富山市立神通碧小学校』へと名称が変更され、現在に至ります。

通学区域

本校の通学区域は、富山市内の以下の地域を主としています。

東猪谷
舟渡
小糸
伏木
吉野
寺津
町長
布尻
今生津
芦生
西笹津
岩稲
割山
楡原
楡原１区
楡原高田
楡原3区
庵谷
片掛
猪谷
三井アパート
蟹寺
* 加賀沢

また、特筆すべき点として、地理的な事情などから、隣接する岐阜県飛騨市の一部地域（旧神岡町の谷、中山地区）からの児童も就学委託という形で受け入れています。この措置は、1963年に岐阜県側の神岡町立茂住小学校谷分校が閉校して以来、継続されています。

進学先

本校を卒業した児童の主な進学先は、学校に併設されている富山市立楡原中学校となります。

周辺環境

学校は、豊かな自然に恵まれた地域にあり、清流として知られる神通川のほど近くに位置しています。最寄りの公共交通機関としては、JR高山本線の楡原駅が比較的近い場所にあります。

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