富山新聞

富山新聞について

富山新聞（とやましんぶん）は、北國新聞社富山本社が発行する朝刊専売の地方紙です。この新聞は、富山県の地域情報を中心に報じており、発行部数は約42,602部（2019年上半期のデータ）に達します。富山県内の市場シェアは約10%で、地域内での代名詞的な役割を果たしています。

概要

富山新聞の紙面は、石川県金沢市にある北國新聞社で製作され、印刷も同社が担当しています。富山新聞は、北國新聞とほぼ同じ内容の論調を持ちながら、富山の地域に特化した記事を多く掲載しています。また、石川県民を対象とした情報も存在し、地域間の情報共有を図っています。これまで、富山新聞には夕刊も存在しましたが、1968年にその発行を終了し、朝刊専売紙に移行しました。現在、富山県西部の小矢部市や高岡市、富山市の一部のコンビニでは富山新聞と北國新聞が併売されており、地域の人々に利用されています。

歴史

富山新聞の歴史は1923年に遡り、その当初の名称は「中越附録」でした。1924年には「越中新聞」に改題し、1940年には一時休刊を経て、1946年に「越中新聞」として復刊後、「富山新聞」に改名しました。この時、本社は高岡市にあったものの、その後、富山市に移転。1952年には朝夕刊のセット制を採用しましたが、1968年には夕刊の発行を終了しています。

1992年には、現在の富山市大手町に新しい本社社屋を竣工し、その後も地域に密着した報道を続けてきました。特に1992年からは、富山エフエム放送（FMとやま）で『富山新聞ニュース』という放送も行い、文字通り地域情報を幅広く発信しています。また、2021年には電子版「富山新聞デジタル」の運用を開始し、現代のニーズにも応える姿勢を示しました。

事業所と支社

富山新聞の本社は富山市に位置し、いくつかの支社や総局も地域内に設置されています。具体的には、高岡市に支社、魚津市、氷見市、砺波市などに総局があります。これにより、地域社会に密着した情報提供が可能となり、多様なニーズに応えています。

配信内容

富山新聞は、地域に関する情報を主軸に、さまざまなトピックを報道しています。地域面は「北陸総合」、「富山総合」、「とやま東」、「とやま西」の4面で構成され、地域のニュースだけでなく、全国・国際的な話題も取り上げられています。また、テレビ・ラジオ欄も設けられ、地域のメディア情報を幅広く提供しています。

まとめ

富山新聞は、地域のニュースを中心に、歴史的背景を持つ地方紙として、富山県内で重要な存在となっています。北國新聞社との連携を通じて、質の高い情報提供を行いながら地域社会に根ざした報道を展開しています。今後も、地域の情報源として重要な役割を果たしていくことでしょう。

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