富山栄子

富山 栄子（とみやま えいこ）

富山栄子は、1963年10月31日生まれの日本の経済学者である。地域と国際的な経済の発展に注力し、現在は事業創造大学院大学の地域・国際担当副学長と、同校の事業創造研究科教授を務めている。さらに、公益財団法人環日本海経済研究所の共同研究員としても活動し、地域経済の研究や国際交流において高い実績を持つ。

経歴

新潟県新潟市に生まれ育った富山は、1982年に新潟県立新潟高等学校を卒業後、1986年に東京外国語大学外国語学部ロシア語学科を修了した。その後、伊藤萬に入社し、ソ連貿易課や海外企画部、外国為替部などで経験を積む。1989年にはテレビ新潟で専属通訳として活動を開始し、通訳・翻訳・解説、さらには国際交流の分野においても貢献してきた。

1994年からは新潟地方裁判所の法廷通訳も務め、2002年には新潟大学大学院で経済学の博士号を取得した。その後、2006年には事業創造大学院大学の助教授・准教授に就任し、2010年からは教授として教鞭をとっている。また、2014年には地域・国際担当の副学長に就任し、学内外での国際的な取り組みを推進している。さらに、日本精機の取締役にも就任し、学術とビジネスの両面で積極的に活動している。

受賞歴

富山は、1999年に日本社会情報学会から大学院最優秀学位論文賞を受賞しており、その功績が評価されている。

著書・研究業績

著書としては、2005年に出版された『わかりすぎるグローバル・マーケティング―ロシアとビジネス』や、2004年の『ロシア市場参入戦略』がある。これらの著作では、ロシア市場におけるビジネス戦略やマーケティングの手法について詳しく論じており、専門家からも高い評価を受けている。また、他の著者との共著も多数あり、ロシアの自動車市場や世界経済における日本と海外の関係についての研究を進めている。

学会活動

富山は、複数の学会に所属し、比較経済体制学会やロシア・東欧学会での理事活動をはじめ、社会情報学会、日本商業学会、そして多国籍企業学会などでも活躍している。特にロシア・東欧学会では理事として、学術交流を深める努力をしている。これらの活動を通じて、国際的なネットワークを築き、学問の発展に寄与している。

地域貢献

加えて、富山は新潟日本香港協会、新潟ベトナム協会、新潟スロバキア協会などの理事として地元コミュニティへの貢献も行っており、国際的な視点から地域の経済と文化の交流を推進する役割を担っている。これらの経験から、実務に基づいた学問的視点を提供し、次世代の学生たちに知識を引き継ぐ重要な役割を果たしている。

富山栄子の多角的な活動は、経済学の発展のみならず、地域社会への貢献にも繋がっており、彼女の取り組みは多くの人々に影響を与えている。

もう一度検索