富山火力発電所

富山火力発電所の概要

富山火力発電所は、富山県富山市草島に所在する北陸電力の石油火力発電所です。この発電所は、1962年10月25日に工事が始まり、1964年8月1日に最初の発電機が運転を開始しました。発電所の建設はスムーズに進み、同年9月には完工式が行われました。その後、約5年の間に3つの発電機が設置されましたが、長年の運用により老朽化が進んでいきました。

発電所の運用が始まってから数十年後、2001年12月21日に2号機が、2004年には3号機と1号機が順次廃止されることとなりました。これにより、現在では運用されているのは4号機のみとなっています。この4号機の建設予定地には、以前に富山共同火力発電所1号機が設置されており、1971年1月8日に運転が開始されました。富山共同火力発電所は、北陸電力と住友アルミニウム製錬が共同出資して設立されたもので、1985年に北陸電力に譲渡された後は、現在の富山火力発電所4号機と改称されました。その後、富山共同火力発電は2004年に北陸電力に合併されました。

発電所の隣接施設

また、発電所の近くには1980年に完成した北陸電力総合運動公園があり、地域の人々に親しまれています。この運動公園は、プロサッカークラブ「カターレ富山」の練習グラウンドとしても利用されています。地域のスポーツ振興にも寄与している重要な施設です。

発電設備について

発電所の総出力は、2011年時点で25万kWに達しています。4号機は旧富山共同火力発電所1号機が改良されたもので、定格出力は25万kW、使用燃料は重油と原油です。この4号機は1971年から現在まで運転を続けています。

廃止された発電機

発電所で運用されていた1号機は、定格出力15.6万kWの原油を使用する発電機で、1964年から2004年まで運転されていました。2号機も同様に15.6万kWの定格出力を持ち、1966年から2001年まで稼働していました。3号機は25万kWの出力を有し、1969年から2004年まで運転されていましたが、すべての機器は老朽化に伴い廃止されることとなりました。

関連項目および情報源

発電所の運営は北陸電力が行っており、他にも日本の火力発電所に関する情報が揃った一覧が存在します。火力発電や汽力発電についての理解を深めるためにも、様々な資料に目を通してみると良いでしょう。

外部リンクとしては、北陸電力の公式サイトや、関連する歴史的資料を提供しているPDFドキュメント等が参照できます。

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