富山県立富山工業高等学校

富山県立富山工業高等学校

富山県立富山工業高等学校（略称：富工）は、富山市五福に位置する公立の工業高等学校です。1948年に設立され、長い歴史を持つこの学校は、未来の技術者や職人を育成するための様々な学科を提供しています。

学科とカリキュラム

富山工業高校は、全日制と定時制の2つの教育課程があります。全日制には以下の学科が設置されています：

• - 機械工学科（2クラス、80名）

基礎的な製図、工作、設計技術を学び、実習を通してものづくりの基盤を養います。

• - 電子機械工学科（1クラス、40名）

機械技術に加え、プログラミングや情報技術についても習得します。

• - 金属工学科（1クラス、40名）

材料の特性や加工技術について学ぶ学科です。

• - 電気工学科（2クラス、80名）

電気や電子技術の基礎を深く学びます。

• - 建築工学科（1クラス、40名）

建築の設計や構造についての知識を身につけ、2年次に建築コースとインテリアコースに分かれます。

• - 土木工学科（1クラス、40名）

測量や土木に関する基礎を学ぶ学科です。

定時制では、機械科、電気科、生産機械科があり、特に生産機械科は他校との連携を生かして効率的に学ぶことができます。

校歴

1948年に富山県立富山工業高等学校が先立って設立され、その後数回の統合を経て現在の教育体制が確立されました。1951年には現在の名称に改称され、その後も様々な学科が追加され、日本の工業教育に貢献する学校として成長を遂げています。2010年には富山県立大沢野工業高等学校と統合し、教育内容の多様化を図りました。

部活動

部活動も活発で、運動部には野球やサッカー、文化部には吹奏楽や茶道など、多岐にわたる活動が行われています。特に、硬式野球部は2012年の夏に甲子園に出場し、学校の名を広めました。

資格取得と進路

在学中には様々な資格を取得できる機会があり、計算技術や情報技術、電気工事士などの試験が受験可能です。これにより、卒業生は多様な業界に進出し、技術者として活躍しています。

著名な卒業生

この学校からは多くの著名な卒業生が輩出されており、俳優の梅津栄、元宝塚歌劇団の剣幸、アニメーターの金山明博、映画監督の三木康一郎など、多岐にわたる分野で活躍している人材がいます。

アクセス

学校は富山地方鉄道の富山モビルディー、五福前駅から徒歩5分という便利な立地にあります。

その他の情報

2018年、学校内で生徒の髪を切られるという体罰問題が報告され、注目を集めました。このようなことを通じて、教育環境の改善が求められています。

このように富山県立富山工業高等学校は、多様な学科を通じて学生に実践的な知識と技術を提供する、地域に根差した工業高等学校です。

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