剣幸

剣 幸（つるぎ みゆき）のプロフィール

剣 幸（つるぎ みゆき、1954年3月2日生まれ）は、日本の女優であり、元宝塚歌劇団月組のトップスターです。本名は赤田明美で、富山県富山市の出身です。富山県立富山工業高等学校を卒業後、1974年に第60期生として宝塚音楽学校に入学し、その後宝塚歌劇団に所属しました。彼女の身長は162センチで、血液型はO型です。また、「ウタコ」という愛称で親しまれています。現在はオフィス・エイツーに所属しており、趣味はジグソーパズルや編み物、料理と多岐にわたります。

芸能界でのキャリアの歩み

剣はインテリアや建築を学びたいという思いから工業高校を進学しますが、その環境が適していないと感じ、より体を動かすことができる職業に興味を持つようになります。NHKの『歌のグランド・ショー』に出演する宝塚スターたちの華やかな姿に感銘を受け、宝塚音楽学校の受験を決意しました。受験時には、バレエを近くの教室で学び半年間通ったものの、声楽の練習は無く臨みました。試験官である内海重典氏に衝撃を与えながらも合格し、その後は努力を重ねて卒業時には成績13番で卒業を果たします。

剣の芸名は、出身地にある剱岳にちなんでおり、「険しい頂を目指してほしい」という先生の言葉を受け継いでいます。宝塚歌劇団に入団後、剣は月組に配属され、1974年9月からは関西テレビの『ザ・タカラヅカ』にレギュラー出演しました。舞台では多くの役柄を演じ、特に新人公演での経験を経て、次第に役付きも着実に上昇します。

活躍の場の広がり

1979年に登場した『はいからさんが通る』では青江冬星役を務め、1983年からは毎年レコードやCDをリリースし、トップスターとして値打ちを確立しました。舞台では厳しい姿勢を崩さなかった剣でしたが、オフステージでは非常に親切で気遣いのある人物であり、他のタカラジェンヌたちにも深く慕われていました。

1985年には月組のトップスターに就任し、相手役のこだま愛と共に多くの舞台で主演し続けます。特に『ME AND MY GIRL』においては、宝塚史上初の1年間の長期公演を果たしました。1990年にはサヨナラ公演を経て宝塚を退団し、その後も舞台、コンサート、映像作品に精力的に出演しています。

2011年から2015年まではオーバード・ホールでのミュージカルに全作品に出演し、特に『ハロー・ドーリー!』は非常に評価されました。2015年に宝塚歌劇の殿堂に名を刻む選考が行われ、剣は高峰妙子と並んでその栄誉を受けました。

舞台やテレビへの出演

剣は舞台にしばらく出演した後、テレビドラマやミュージカルにも積極的に参加し続けました。時代劇から現代劇、ミュージカルまで多彩な役柄を演じ分け、その演技力と存在感で多くのファンを魅了しています。また、各種テレビ番組の司会やゲスト出演も行い、多様なメディアで活動を展開しています。

プライベートと人柄

プライベートでは、実は大の魚嫌いという一面を持っており、特にちりめんじゃこを「死骸の山」と嫌っています。また、下級生の頃には顔立ちが似ていることから、何度も野川由美子と人違いされるという珍エピソードも持ちます。そして、剣幸は慕われる存在であり、彼女の人柄に魅かれる人々が多いのも事実です。

結論

総じて、剣幸は宝塚歌劇団出身の女優として、舞台やテレビで多彩に活躍しています。彼女の歌唱力や演技力、独自の個性は多くのファンに愛され続けており、現在でも新しい表現に挑戦し続けています。今後の活動にも大いに期待が寄せられています。

もう一度検索