富山県第2区

富山県第2区について

富山県第2区（とやまけんだい2く）は、日本の衆議院議員総選挙で使用される選挙区の一つであり、1994年（平成6年）の公職選挙法改正によって設置されました。この選挙区は富山市や魚津市、滑川市、黒部市といったエリアを含んでいます。2013年の公職選挙法改正以降の区域は、以下の地域から構成されています。

• - 富山市（旧大沢野町、大山町、八尾町、婦中町、山田村、細入村域）
• - 魚津市
• - 滑川市
• - 黒部市
• - 中新川郡
• - 下新川郡

1994年から2013年の間の区域は少し異なり、上新川郡が含まれていましたが、以降は新たな区分が適用されています。

歴史と政治的背景

富山県第2区は、1994年に小選挙区比例代表並立制が導入されて以来、自由民主党が連続して議席を保持していることで知られています。この地域は、保守的な政治的立場が強く、日本でも屈指の「保守王国」とされています。

小選挙区制への移行当初、法務大臣を務めた住栄作の息子、住博司が約85%の得票率を誇り圧勝しましたが、1998年に急逝しました。この出来事は補欠選挙をもたらし、保守派において分裂候補が立ち上がった結果、宮腰光寛が当選しました。以降、宮腰は安定した支持を受け、2017年の選挙まで小選挙区で連続当選を果たしました。

一方、民主党は候補者擁立を見送ることが多く、社会民主党の候補を支援する形が続いていました。この地域での宮腰の成功の一因とされています。

2021年には宮腰が第49回衆議院議員総選挙に出馬する意向を持っていましたが、自民党が別の候補を擁立しようとしたことから、政界からの引退を決意しました。その結果、上田英俊が新たな候補として立ち上がり、立憲民主党の新人越川康晴を相手に圧勝を収め、初当選を果たしました。

選挙結果の概要

選挙の結果については、過去の選挙の投票率や有権者数が記録されています。例えば、2021年には当日有権者数が24万7492人で、最終投票率は54.22%でした。さらに、2017年には25万4572人の有権者に対して51.76%の投票率が記録されています。過去の選挙では、特に2009年や2005年に投票率が高かった印象があります。

このように、富山県第2区は日本の政治の中で重要な役割を果たしており、保守的な政治基盤が長く続いている地域です。今後の選挙動向や政治の変化にも注目が集まることが予想されます。

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