富山県自然博物園ねいの里

富山県自然博物園ねいの里は、富山県富山市にある自然公園施設です。この施設は、富山県が置県100年を迎えた記念事業の一環として計画され、1981年（昭和56年）6月2日に開園しました。富山の豊かな自然環境を身近に感じ、生態系や野生生物について学びを深めることを目的としており、富山県博物館協会にも加盟しています。

総敷地面積は約12.9ヘクタールに及び、敷地内には自然観察フィールドと、鉄筋コンクリート造り2階建ての展示館（延べ床面積726.5平方メートル）が配置されています。

施設概要

自然観察フィールド
整備された遊歩道があり、一周約2kmの自然散策が楽しめます。四季折々の植物の移り変わりや、そこに生息する様々な生き物を観察しながら、自然を五感で体験できます。

展示館
富山県の自然に関する多様な展示が行われています。県内の四季の風景を再現したジオラマや、地域に生息する鳥類や獣類の剥製標本が豊富に展示されています。また、貴重なイヌワシの生態を解説するコーナーや、野生鳥獣、昆虫類の詳しい標本展示も充実しています。さらに、映像や音声などのメディアを活用した学習機器も設置されており、視覚的・聴覚的に分かりやすく自然について学ぶことができます。

利用案内

開館時間：午前9時から午後5時まで
入館料：無料
休館日：毎週火曜日（祝日の場合は開館）、祝日の翌日（祝日が土曜日または日曜日の場合は翌月曜日）、年末年始

アクセス

公共交通機関：
JR高山本線 千里駅から婦中コミュニティバス（古里・音川線 逆回り）に乗車、「いこいの村」バス停下車後、徒歩約10分。
富山地方鉄道バス「音川」バス停下車後、徒歩約30分。
車：
北陸自動車道（E8）の小杉インターチェンジまたは富山西インターチェンジから、それぞれ約15分。

ねいの里が位置する一帯は、特に渡り鳥の重要な通過地点としても知られており、時期によっては様々な種類の野鳥を観察する絶好の機会となります。展示館での学びとフィールドでの実体験を組み合わせることで、富山の豊かな自然環境への理解を深め、自然保護への意識を高めることができる施設です。子どもから大人まで、楽しみながら自然に親しむことができる、地域に根差した自然学習の拠点となっています。

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