富山県道180号上滝停車場線

富山県道180号上滝停車場線

富山県富山市内を東西に横断する主要地方道と、富山地方鉄道上滝線の駅を結ぶ短い一般県道、それが富山県道180号上滝停車場線です。この路線は、駅へのアクセス路としての役割を担っており、地域の交通網において重要な位置を占めています。その名は文字通り、起点である上滝停車場（上滝駅）に由来しており、終点まで富山市内に完結する非常にコンパクトな県道です。

路線概要

富山県道180号上滝停車場線は、富山県富山市中滝に位置する富山地方鉄道上滝線の上滝停車場を正式な起点としています。そこから東へ向かい、富山県富山市三室荒屋で主要地方道である富山県道35号立山山田線に接続する地点を終点としています。路線の総延長はわずか213メートルと、一般県道としては極めて短い部類に入ります。この短い区間が、鉄道駅と主要道路を結ぶ重要な役割を果たしています。

沿革

この路線が富山県の県道として正式に認定されたのは、1960年（昭和35年）4月23日のことです。この認定により、上滝停車場への公的なアクセス路としての地位が確立されました。昭和30年代後半に県道として整備された背景には、富山地方鉄道上滝線の利用促進や、駅周辺地域の開発、あるいは地域住民の利便性向上といった目的があったものと考えられます。以来、半世紀以上にわたり、この短い区間が駅への玄関口として機能し続けています。

地理

富山県道180号上滝停車場線は、その全区間が富山県富山市内を通過します。起点は上滝停車場ですが、具体的な位置としては富山市中滝にあたります。そこから東進し、富山市三室荒屋で終点となります。終点では、富山県を代表する主要地方道の一つである富山県道35号立山山田線と接続します。この接続は、起点のすぐ近くにある「上滝交差点」と、終点側の「三室新屋交差点」で行われており、実質的には富山県道35号立山山田線に対して直角に近い形で接続する形態となっています。これにより、上滝駅を利用する人々が、富山県道35号立山山田線を介して周辺地域へ容易に移動できるようになっています。

沿線状況

本路線の沿線には、富山地方鉄道上滝線の上滝駅がその最も中心的な存在として位置しています。この駅が路線の起点であり、県道の主要な目的の一つが駅へのアクセスを提供することです。駅周辺は、比較的閑静な住宅地が広がっていますが、地域住民の生活を支える施設も点在しています。例えば、子どもたちが通う富山市立上滝小学校や富山市立上滝中学校といった教育機関が近くにあり、通学路としても利用されることがあります。また、日々の買い物に便利なスーパーマーケット新鮮市場ミールも沿線やその周辺にあり、地域住民の暮らしに密着した環境となっています。このように、富山県道180号上滝停車場線は、単なる駅への道路というだけでなく、地域の生活動線の一部として機能していると言えるでしょう。

まとめ

富山県道180号上滝停車場線は、全長わずか213メートルという短距離ながら、富山地方鉄道上滝線の上滝駅と主要地方道である富山県道35号立山山田線を結ぶ重要なアクセス道路です。1960年に認定されて以来、駅の利用促進や地域住民の利便性向上に貢献してきました。沿線には学校や商業施設なども見られ、地域の交通と生活を支える目立たないながらも欠かせない存在です。

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