富津市民花火大会

富津市民花火大会

富津市民花火大会（ふっつしみんはなびたいかい）は、千葉県の富津市で毎年7月下旬に開催される人気の花火大会です。このイベントの特徴は、水中花火にあり、観覧者は砂浜からその美しい光景を楽しむことができます。富津市民花火大会は、2014年に休止した東京湾口道路建設促進富津花火大会の後継イベントとして位置づけられています。

概要

富津市では、1963年から2014年まで、東京湾口道路建設促進富津花火大会を52年間実施してきました。この大会は、東京湾口道路建設の促進を目的としており、観光協会や商工会などが主催し、毎年約65,000人を動員する大規模なイベントでした。しかし、2014年に深刻な財政難が発表され、翌年以降の大会は休止されることが決まりました。

その後、2015年6月に富津市観光協会や地域の有志たちによって、新たに富津市民花火大会が開催されることが決定されました。この大会は、実行委員会に集まる協賛金や募金を元に運営され、市は後援の形で支援します。準備期間は約3ヶ月でしたが、必要な予算とボランティアを集めることに成功し、2015年7月25日に第1回大会が開催されました。

沿革

大会は毎年開催されており、2016年には第2回大会、2017年には第3回大会が実施されました。2018年には、台風の接近が原因で初めての中止となりました。この際、悪天候による経費補償を求めていた主催者と損害保険会社との間でトラブルがありましたが、後に保険契約の不備が認められ、賠償がなされました。

2019年には台風6号の影響で日程がずれ、約10,000発の花火が打ち上げられました。しかし、2020年は東京オリンピックの日程と重なったため中止となり、2021年も新型コロナウイルスの影響で小中学生のみの参加となって中止されました。2022年にはマザー牧場で小中学生を対象に実施され、2023年には一般開放があり、約2,300発が打ち上げられました。

2024年大会

2024年には第9回大会が7月27日に予定されており、打ち上げ数は約2,500発を見込んでいます。この大会は、地域の夢や希望を表現する場としても重要な役割を果たし、かつての東京湾口道路建設促進の名を冠しております。

開催情報

主催は富津市民花火大会実行委員会、共催には富津市や観光協会、商工会が名を連ねます。後援には富津市議会も協力しています。

アクセス

アクセスは鉄道やバスを利用することができ、JR内房線の青堀駅からはシャトルバスも運行されています。車での訪問は、館山道木更津南ICから国道16号を経由して富津岬方面に向かい、約25分程度です。駐車場は通常、富津公園や潮干狩り場に指定されています。

公式ウェブサイトも用意されており、詳細情報はそちらで確認できます。

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