富盛伸夫

富盛伸夫氏は、1948年1月に生まれた日本の言語学者です。東京外国語大学名誉教授の称号を持ち、その専門は言語学、特にロマンス言語学に精通しています。

氏の学究の歩みは、1970年3月の東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業から始まります。その後、1973年4月には東京大学大学院人文科学研究科仏語仏文学専門課程修士課程を修了。さらに研鑽を積むため、同年10月からは1977年9月までジュネーヴ大学文学部博士課程研究生として留学しました。ジュネーヴ大学では、1977年9月にフランス語教授法課程を修了しています。

帰国後、1977年10月からはジュネーヴ大学文学部講師として教壇に立ちました。その後、1978年10月には西南学院大学文学部講師に着任し、1980年4月には助教授、1986年4月には教授に昇任しました。

1987年4月、富盛氏は東京外国語大学外国語学部助教授として着任し、1994年4月には教授に昇任しました。同大学において、1994年4月から1995年3月にかけては語学研究所所長を務めました。さらに、1995年4月から1998年3月までは東京大学大学院人文社会系研究科教授を併任するなど、精力的に活動しました。

管理職としての経験も豊富です。1995年4月から2000年3月にかけては東京外国語大学学生部長と評議員を併任。2000年4月から2001年8月までは東京外国語大学副学長（企画・研究等担当）として大学運営に尽力しました。また、2001年9月から2006年9月までは東京外国語大学附属図書館長を併任し、2004年4月から2006年9月までは国立大学法人東京外国語大学学長特別補佐も兼任しました。

2009年4月からは、大学院重点化による所属変更に伴い、東京外国語大学総合国際学研究院（言語文化部門・言語研究系）教授として研究と教育活動を続けました。そして、2012年6月、東京外国語大学名誉教授の称号を授与されました。

このように、富盛伸夫氏は、長年にわたり、教育機関において多様な役割を担い、言語学研究の発展と人材育成に貢献してきた、日本の言語学界における重要な人物と言えるでしょう。 その専門知識と経験は、日本のロマンス言語学、ひいては言語学全体の発展に多大なる影響を与えたことは間違いありません。 彼の功績は、後進の研究者や教育者にとって、大きな励みとなるでしょう。

もう一度検索