寒河江川

寒河江川（さがえがわ）

概要

寒河江川は、山形県西村山郡西川町に源を発し、寒河江市を経て、西村山郡河北町で最上川に合流する一級河川です。最上川水系の主要な支流の一つであり、その流域は豊かな自然に恵まれています。

地理

朝日岳に端を発する寒河江川は、源流から北へ流れ、寒河江ダムを通過後、東に流路を変えます。上流部は特に水量が豊富で、ブナの原生林が広がり、自然の豊かさを感じさせます。1995年には、国土交通省から「清流日本一」に認定された実績もあり、その水質の高さが伺えます。

寒河江川の周辺には、国道112号線と山形自動車道が並走しており、交通の便も良いです。流域には、西川町、寒河江市、河北町といった自治体が含まれており、これらの地域の人々の生活を支える重要な役割を担っています。

支流

寒河江川には、多くの支流が流れ込んでいます。主な支流として、以下の河川があります。

根子川
見附川
大井沢川
大桧原川
小桧原川
大越川
石跳川
四ッ谷川
大入間川
水沢川
綱取川
宝沢川
間沢川
海味川
八木沢川
熊野川
* 実沢川

これらの支流は、寒河江川の豊かな水量を支え、多様な生態系を育む上で重要な役割を果たしています。

2013年の豪雨の影響

2013年7月中旬、山形県内を襲った記録的な豪雨により、寒河江川は大きな被害を受けました。特に、村山広域水道の取水口が濁流の影響を受け、6市6町で大規模な断水が発生しました。復旧後も、土砂崩れによって複数の支流から泥水が流れ込み、寒河江川は長期間にわたり濁った状態が続きました。

寒河江川は鮎釣りの名所として知られ、毎年多くの釣り客が訪れていましたが、この豪雨によって川底のコケが壊滅状態となり、鮎の数が激減しました。その結果、釣り客も大幅に減少し、毎年恒例の鮎釣り大会も中止となりました。また、8月上旬に予定されていた鮎釣りの東日本大会は、開催地を栃木県の那珂川に変更せざるを得ない状況となりました。

文化・イベント

寒河江川の流域では、様々な文化やイベントが開催されています。西川町では、願い事を書いた紙雛を川に流す「雛流し」という伝統行事が行われています。また、毎年夏には花火大会や鮎釣り大会が開催され、地域の人々や観光客で賑わいます。

その他

寒河江川の豊かな水を利用した農業用水路である「二の堰親水公園」は、疎水百選にも選ばれており、その歴史的な価値と美しい景観が高く評価されています。

まとめ

寒河江川は、美しい自然と豊かな水資源に恵まれた、地域にとってかけがえのない存在です。過去には自然災害の影響を受けたこともありましたが、現在ではその美しい姿を取り戻し、地域の人々の生活と文化を支え続けています。

出典・外部リンク

最上川第二漁業協同組合

関連項目

二の堰親水公園

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