寒風山道路

寒風山道路の概要

寒風山道路（かんぷうざんどうろ）は、高知県高知市から愛媛県西条市に至る重要な交通路の一部であり、国道194号の県境を走る延長6.4kmの道路として計画されました。この道路は、高知県いの町（当時の土佐郡本川村）桑瀬から始まり、愛媛県西条市藤之石へと続いています。

建設の背景

寒風山地域は急峻な地形が特徴で、特に大型車両の通行には非常に困難な環境です。また、冬季には積雪や路面の凍結が頻繁に発生し、その影響で通行がほとんど不可能になることがありました。これにより、冬季の交通確保と国道32号・33号の代替路線としての役割を果たすため、この道路の建設が決定されました。

建設の歴史

寒風山道路の事業は1978年に開始され、1980年には用地確保に着手しました。1981年に工事がスタートし、長い年月をかけて進められました。しかし、工事中に昭和57年10月に発生した大規模な地すべりにより計画が見直される事態となり、ルート変更を余儀なくされました。その後、昭和61年度に工事を再開し、ついに1999年4月17日に供用を開始することができました。この道路の開通にあたり、四国で最も長い延長5432mの寒風山トンネルが含まれる6400mの区間が整備されることとなりました。

路線データ

寒風山道路の詳細な情報は以下の通りです。

• - 起点: 高知県土佐郡本川村桑瀬
• - 終点: 愛媛県西条市藤之石
• - 構造規格: 第3種、第3級
• - 設計速度: 60 km/h
• - 延長: 6.4 km
• - 幅員: 一般部10m、トンネル部9m
• - 路線車線: 片側2車線

この道路は、特に冬季の交通需給に大きく寄与しており、地域住民や交通機関からの期待に応えるために整備されてきました。寒風山道路はその特殊な地形と気象条件に立ち向かうための重要なインフラとして、地域の発展に貢献することが期待されています。

関連項目

寒風山道路は、四国地方の道路ネットワークの中で特に重要な役割を果たしており、他の交通路と連携して地域の活性化を支えています。関連する情報を知りたい方は、四国地方整備局や土佐国道事務所の公式サイトを訪れると良いでしょう。

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