寺尾睦男

寺尾 睦男（てらお むつお）

寺尾睦男は、1929年1月30日生まれの日本の実業家で、広告業界において著名な人物です。彼は京都府に生まれ、後に東京に転居し、様々な経歴を経て広告宣伝の分野で広く知られるようになりました。

幼少期と学歴

寺尾は永田町小学校（現・麹町小学校）に通い、その後旧・関東中学校（現在の聖徳学園中学校・高等学校）で学びました。さらに立教大学経済学部を卒業し、広告業界に進む基盤を築きました。

キャリアの始まり

大学卒業後の1951年、寺尾はライオン油脂（後のライオン）に入社し、以降は広告宣伝とマーケティングに力を注ぎました。特に、ビートルズの日本公演に関連する特別番組のCM提供や、エメロンの「ふりむかないでキャンペーン」などを企画し、大成功を収めました。これらの活動は、商品のヒットに大いに寄与しました。また、彼は有名なテレビ番組のタイトルを考案することでも知られています。特に「8時だョ!全員集合」や「細うで繁盛記」のような人気番組のタイトルは、彼のクリエイティブな発想の賜物です。

公共広告機構での功績

寺尾は2000年に公共広告機構の理事長を務めた際、特に有名なフレーズ「ジコチュー（ジコ虫）」を考案しました。このフレーズは第17回新語・流行語大賞のトップテンに選出され、彼はその授賞式にも出席しました。この功績は、広告業界だけでなく、社会全体においても大きな影響を与えました。

賞歴と著書

寺尾の業績は、多くの賞によって認められています。彼は日本宣伝賞や松下賞、全日本CM協議会会長賞、鈴木賞など、多数の受賞歴を持つ実力派です。さらに日経ソーシャルイニシアチブ大賞や特別賞、新語・流行語大賞のトップテンにも名を連ねています。

また、彼は著作も執筆しており、主な著書には「あなたと私の20年（主婦と生活社出版）」、「出ないクギは捨てられる（扶桑社）」、「女房なんて怖くないと言ってみたい（扶桑社）」などがあります。

最期と遺族

寺尾は2019年7月24日に逝去しました。彼の墓所は多磨霊園にあり、多くの人々が彼の業績を偲んで訪れます。寺尾睦男はその生涯を通じて、広告業界に新しい風を吹き込む存在として、多くの人々に影響を与え続けました。彼の勤勉さと創意工夫は、今もなお多くの人々に受け継がれています。

参考リンク

• - 寺尾睦男 プロフィール - オーディック (アーカイブ)
• - 寺尾屋日記 寺子屋の教え（ブログ）

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