寺崎電気産業

寺崎電気産業株式会社

寺崎電気産業株式会社（てらさきでんきさんぎょう、英: Terasaki Electric Co., Ltd.）は、大阪市平野区に本社を置く電気機器の製造及び販売を手掛ける企業です。1923年に創業して以来、配電制御システムや医療機器をはじめとする多様な製品を提供しています。特に、船舶やビル、工場向けの配電制御システムやコージェネレーションシステム、様々な電気機器を中心に事業を展開しています。

企業の概要

同社は、配電制御と監視制御のシステム製品を中心に、低圧環境用の遮断器や医療機器など、幅広い分野での製品を提供しています。これにより、複雑な電力管理や安全な運用を実現しており、クライアントのニーズに応じたカスタマイズが可能です。特に医療機器においては、臨床検査機器も手がけており、医療現場での信頼性の高い供給が求められています。

歴史の歩み

寺崎電気産業の歴史は長く、1923年10月1日に大阪市此花区で寺崎電機製作所を創業したことに始まります。1946年には株式会社寺崎電機製作所へと改組され、1955年に分社化し今の寺崎電気産業株式会社が設立されました。その後も着実に成長を続け、1980年には現在の法人形態へと移行し、1981年には韓国の現代重工業との技術提携を結び、国際的な展開を始めました。

2007年にはジャスダックに上場し、2016年に本社を平野区に移転するとともに、2019年には東京証券取引所の市場区分の見直しによりスタンダード市場に移行しました。

不祥事と対応

しかし、2018年には工場の購買担当者による不正な転売行為が発覚し、約2億1000万円の利益を得ていたことが明らかとなりました。同社は社内調査委員会を設置し、報告書の提出に関しても対応を行いました。監査法人のレビューを添付した報告書の提出が求められる中、迅速に対処し、監理銘柄からの解除を果たしました。この一連の流れの中で、該当従業員の懲戒解雇および役員報酬の減額処分がなされるなど、再発防止に向けた努力がなされています。

関連会社

寺崎電気産業は、テラテックやテラメックス、テラサキ伊万里などの関連会社を持ち、業界内でのネットワークを拡大しています。また、過去に関係を持っていた寺崎ネルソンは2023年に解散しており、同社の発展に貢献してきた履歴があります。

まとめ

寺崎電気産業株式会社は、長い歴史を背負いながらも、時代に応じた技術革新と製品開発を進め、国内外の多様なクライアントに対しけるサービスを提供しています。特に、電気機器と医療分野での強みを活かし、未来の成長を見込む企業として今後も注目されることでしょう。

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