寺田路恵

寺田路恵について

寺田路恵（てらだ みちえ）は1942年11月27日生まれの日本の女優であり声優です。彼女の本名は中元路恵で、東京府にて生まれ育ちました。彼女は、演技の世界で非常に高い評価を受けており、舞台、テレビドラマ、映画、声優として幅広く活躍しています。彼女はまた、伝統的な日本文化にも造詣が深く、新内の名取（鶴賀伊勢鶴）という特技を持っています。

経歴

小さな頃から演技に興味を持っていた寺田は、1948年に前進座の『レ・ミゼラブル』で初めての舞台経験を果たしました。彼女はその後、藤村女子高等学校を卒業し、俳優座養成所に入所しました。13期生として加入し、同期には細川俊之、加藤剛、佐藤オリヱなどがいました。1964年に俳優座養成所を卒業後、文学座附属演劇研究所に進み、1965年には文学座の研究生となります。約3年後の1968年には劇団員に昇格し、本格的に演劇の道を歩み始めます。

また、彼女の実弟である麦人とも共演を果たしており、海外ドラマ『名探偵ポワロ ゴルフ場殺人事件』では夫婦役を演じるなど、家族共演が見られることも彼女の特徴です。

家族

寺田路恵の家族は演技の道を進む者が多い経験があります。彼女の高祖父は嵐璃珏（2代目）、祖父は嵐芳三郎（4代目）、父は嵐芳三郎（5代目）です。兄弟の中には嵐芳三郎（6代目）や嵐圭史（俳優）がいます。また、妹にはシャンソン歌手の広瀬節子、弟には俳優の麦人がいます。さらには、甥にも俳優の河原崎國太郎や嵐芳三郎（7代目）がいるなど、演劇界に数多くの繋がりを持つ家系です。

主な出演歴

寺田は長いキャリアを持ち、数多くのテレビドラマや映画に出演しています。1967年に『やさしい女たち』で初めてのテレビドラマ出演を果たし、その後も「おふくろ」（1968年）、大ヒットシリーズ『男はつらいよ』（1969年）などの作品で幅広い役柄を演じました。特に1983年から1984年まで放送されたNHKの連続テレビ小説『おしん』では八代百合役を演じ、多くの視聴者に愛されました。

また、映画方面でも1969年の『橋のない川』や、1971年の『君は海を見たか』など、多数の作品に出演し、彼女の多才さが光ります。

さらに、舞台でも活躍しており、『おりき』や『華岡青洲の妻』など、さまざまな名作に出演しました。声優業にも力を入れ、アニメ映画『おもひでぽろぽろ』（1991年）ではタエ子の母役を演じました。

まとめ

寺田路恵は、日本の演劇界において非常に影響力のある存在です。彼女のキャリアは幅広く、テレビ、映画、舞台、声優と多岐にわたります。彼女の情熱と才能は多くのファンに愛され、これからもその活躍が期待されています。

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