対迫レーダ装置 JMPQ-P13

対迫レーダ装置 JMPQ-P13

陸上自衛隊が運用する対迫レーダ装置JMPQ-P13は、敵の迫撃砲の位置を特定するための装備です。1986年から配備が開始され、旧式の72式対迫レーダ装置 JAN/MPQ-N1の後継として導入されました。

特徴

このレーダーの主な特徴は、以下の通りです。

自動測位機能: 迫撃砲弾をレーダーで捉え、敵の迫撃砲の位置を迅速かつ自動的に測定します。これにより、即座に反撃や防御行動に移ることが可能です。
全天候型: 天候に左右されず、雨天や夜間などの悪条件下でも迫撃砲弾の正確な位置を特定できます。これにより、常に安定した情報収集が可能です。
フェーズドアレイ[[レーダー]]: レーダーにはフェーズドアレイ方式が採用されており、複数の目標を同時に追跡できます。これにより、多数の迫撃砲が同時に発射された場合でも、それぞれの位置を正確に把握できます。
操作部分離: 生存性を高めるため、操作機器は送受信部本体から分離されており、ケーブルで接続して遠隔操作が可能です。これにより、操作員は安全な場所からレーダーを操作できます。
機動性: 2輪式のトレーラーに搭載されており、牽引によって移動が可能です。これにより、必要な場所へ迅速に展開できます。ただし、自走能力はありません。

製作

本装置は、日本の電機メーカーである東芝によって製造されています。

諸元

以下は、JMPQ-P13の主な諸元です。

全長: 約5300mm
全幅: 約2500mm
全高: 約3500mm
重量: 約2900kg
周波数: Xバンド
電源: AC115V・10KVA・タービン発動発電機
指示器: Bスコープ
方式: 多目標同時標定

関連項目

陸上自衛隊の装備品一覧
レーダー
迫撃砲

外部リンク

* 陸上自衛隊flickr-対迫レーダ装置

JMPQ-P13は、陸上自衛隊の重要な装備として、敵の迫撃砲からの脅威に対抗するために不可欠な役割を果たしています。その高い精度と機動性により、作戦遂行に大きく貢献しています。

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