対馬市立今里中学校

対馬市立今里中学校の歴史と沿革

対馬市立今里中学校（つしましりついまざとちゅうがっこう）は、長崎県対馬市美津島町今里に位置した公立の中学校です。この学校は1947年に設立され、2013年には66年の歴史を閉じました。

概要と設立経緯

今里中学校は、昭和22年（1947年）の学制改革により、旧・今里国民学校の高等科が改組されて設立されました。当初は「鶏知町立今里中学校」として開校し、同じく設立された今里小学校に併設されていました。このように、小学校と中学校の共存の形から始まった今里中学校は、時代の流れと共に地域の教育に貢献していくことになります。

校訓と校歌

校訓として掲げられた「敬愛」は、生徒たちに人を思いやる心を育むことを目指しています。また、校歌は上野俊康が作詞、貞松輝男が作曲を担当し、全部で3番の歌詞があり、どの番も「今里校」で締めくくられる形になっています。これにより、生徒たちの思い出深い歌として、今里中学校の校風を象徴するものとなっていました。

学校の沿革

今里中学校の歴史は豊富で、以下に沿革の主な出来事をまとめました。

• - 1947年4月1日: 学制改革により、旧・今里国民学校の初等科が改組され、「鶏知町立今里小学校」に。高等科は「鶏知町立今里中学校」となる。
• - 1950年2月1日: 校舎が完成し、正式に授業が行われる。
• - 1955年4月1日: 美津島町の発足に伴い、「美津島町立今里中学校」に改名。
• - 1961年3月12日: 校旗、校歌、バッジが制定され、学校のアイデンティティが強化される。
• - 1974年4月1日: 今里小学校との併設が解消され、独立した学校として運営されることになる。
• - 1982年4月10日: 新校舎が完成し、現在の位置に移転。
• - 2004年3月1日: 対馬市の発足により、校名が「対馬市立今里中学校」に変更される。
• - 2013年3月31日: 閉校され、長い歴史に幕を閉じることになりました。

校舎跡地の活用

閉校後の2015年9月には、旧中学校の校舎に今里小学校が移転し、新たな教育の場として生まれ変わることができました。このように、今里中学校の跡地は引き続き地域の教育に役立つ場所として利用されています。

部活動と地域貢献

学校には様々な部活動があり、特に剣道部やソフトテニス部は、地域のスポーツ活動に貢献してきました。生徒たちは部活動を通じて友情を深め、地域との交流を大切にしていました。

アクセス情報

今里中学校へのアクセスは、対馬交通の尾崎線の「今里」バス停が最寄りで、また、長崎県道24号厳原豆酘美津島線が近くにあります。地域には対馬市立今里小学校や西へき地保育所、さらに、対馬南警察署加志警察官駐在所もあり、教育だけでなく地域安全にも貢献していました。

今里中学校は66年の歴史を持つ学校であり、その歴史は地域社会に深い影響を与え、今でも多くの人々に思い出とともに語り継がれています。

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