対馬市立加志々中学校

対馬市立加志々中学校について

対馬市立加志々中学校（つしましりつかししちゅうがっこう）は、長崎県対馬市に位置していた公立中学校で、2011年3月に教育の統廃合に伴い終了しました。略称は「加中」で、地域の教育機関として64年もの長きにわたって地元の学生たちを支えてきました。

1. 概要と位置

加志々中学校は対馬中部の豊玉地区にあり、周囲には美しい浅茅湾が広がっていました。地域の中心となる存在で、地元の学生にとって重要な学びの場でした。校章は赤い太陽の背景に青い海が描かれ、「加中」の文字が縦書きで載せられています。

2. 歴史

加志々中学校の歴史は1947年にさかのぼります。その年、学制改革が行われ、旧・奴加岳村立唐洲国民学校から新たに中学校として発足しました。1957年には学校の併設を解消し、「豊玉村立加志々中学校」と改名されました。

2011年の教育改革により、対馬市立豊玉中学校に統合され、長い歴史に終止符を打ちました。これに伴い、地域社会での影響や学びの遍歴は評価され続けています。

3. 校訓と校歌

校訓は「誠実」であり、学校の教育理念を象徴しています。校歌は1960年に制定され、学校行事の際に歌われることが多く、地元教育者たちが情熱を注いで作り上げたものです。歌詞には、学校名の「加志々」が登場し、地域への愛着が表現されています。

4. 旧校区と教育活動

学校の主な校区は、対馬市豊玉町の貝口、東加藤、水崎、加志々、唐洲、廻の地域を含み、小学校区は対馬市立南小学校でした。

加志々中学校では多様な教育活動が行われており、地域の文化や特産品に触れる機会を提供。特に、若田石硯の制作や「スズメバチ」の研究など、実践的な学びが特徴でした。

5. 学校行事と部活動

3学期制を採用していた当校では、文化祭が年に一度の大イベント。生徒たちが協力して「対馬物語カルタ」を制作・販売したり、劇団加志々として地域の発表会に参加するなど、活動が盛んでした。また、ソフトテニス部は県大会に出場するなど、運動面でも実績を残しました。

6. 閉校後の状況

加志々中学校は2011年に閉校し、その後は旧校舎が使われなくなりましたが、2012年には再び対馬市立南小学校によって活用されていました。しかし、2022年4月には南小学校も閉校となり、学校の歴史は静かに幕を閉じることとなりました。

まとめ

加志々中学校は、地域との強固な結びつきと64年間の豊かな教育活動を展開し、多くの思い出を地域に残しました。これからもその歴史が語り継がれ、次世代の教育者たちにも影響を与え続けることでしょう。

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