浅茅湾

浅茅湾（あそうわん）

浅茅湾は、長崎県対馬市に位置し、上島と下島の間に広がるリアス式海岸の湾です。別名、浅海湾とも呼ばれます。

地理

環境省によって閉鎖性海域と定められており、複雑に入り組んだ海岸線と多数の小島が特徴です。湾の中央に位置する島山島は、対馬の属島の中で最大の大きさを誇ります。湾口は西向きで大口瀬戸と呼ばれ、南東部には万関瀬戸と大船越瀬戸の二つの運河があり、対馬東部海域へと繋がっています。佐護川、仁田川などの主要河川は湾には直接注ぎ込んでいません。

産業

湾内では、真珠やブリなどの養殖漁業が盛んに行われています。特に真珠養殖は、1913年に北村幸一郎が三重県から移住してきたことが始まりとされ、現在でも重要な産業の一つです。近年では、対馬近海産のヨコワを使ったクロマグロの蓄養も行われています。

歴史

浅茅湾周辺では、入江の奥にあった干潟が干拓され、農地として利用されてきました。これらの農地は、水田、海岸堤防、排水樋門、潮留まり、水路などで構成されています。離島振興法に基づく基盤整備事業も行われましたが、近年は人口減少や高齢化により、利用されなくなった農地も多く存在します。

観光

浅茅湾は、その美しい景観から対馬の主要な観光地の一つとなっています。対馬市が運航する周遊観光船や、民間の観光船を利用して湾内を巡ることができます。また、シーカヤックのフィールドとしても人気があり、毎年「対馬シーカヤックマラソン」が開催されています。

湾の南部には、飛鳥時代に築かれた金田城跡や、かつて日本海軍の要港部が置かれた竹敷地区があります。現在、竹敷地区には海上自衛隊対馬防備隊が駐屯しています。

周辺施設

万関橋
豊玉町郷土館
和多都美神社

関連事項

三浦湾
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湾の一覧
GAMERA -Rebirth- - 劇中の舞台

外部リンク

対馬シーカヤック倶楽部

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