対馬市立豆酘中学校

対馬市立豆酘中学校の概要

対馬市立豆酘中学校（つしましりつ つつちゅうがっこう）は、長崎県対馬市厳原町豆酘に所在する公立の中学校です。対馬の最南端に位置するこの学校は、1947年に開校され、2022年には創立75周年を迎えました。2026年の3月末には、対馬市立久田中学校との統合が予定されており、79年の歴史に幕を下ろすことになります。

歴史

豆酘中学校の歴史は、1947年の学制改革に始まります。旧・豆酘国民学校高等科が新たに「豆酘村立豆酘中学校」として設立され、小学校に併設される形でスタートしました。初代の校舎は旧・陸軍の兵舎を利用した仮校舎で、1948年には育友会（PTA）が発足し、同年の9月には第一校舎と第二校舎が完成しました。

1955年には新しい校舎が完成し、旧校舎から移転。当初は従来の併設形態を続けていましたが、1956年に小学校との併設が解消され、厳原町立豆酘中学校へと改称されました。1960年代には運動場の拡張や公共施設の充実が進められ、生徒たちの学びやすい環境が整備されていきました。

校訓と校歌

この学校の校訓は「すなおさ やさしさ たくましさ」であり、これは生徒たちに大切にしてほしい特性を表しています。また、1963年には校歌が制定され、その際には作詞を権藤之清、作曲を長嶋曙光が手掛けました。

校区と周辺施設

豆酘中学校の校区は、厳原町の豆酘、浅藻、佐須瀬、豆酘瀬などの地区に広がっています。小学校区には、対馬市立豆酘小学校が含まれており、地域の教育の中核を担っています。周辺には対馬市役所豆酘出張所や対馬市豆酘地区公民館、豆酘郵便局、豆酘漁港、さらに自然景観が魅力の豆酘崎灯台などがあります。

部活動

豆酘中学校では、男子バスケットボール部と女子ソフトテニス部が積極的に活動しており、生徒たちはスポーツを通じて協調性やチームワークを学びます。部活動を通じた経験は、彼らの成長に大きな影響を与えています。

統合へ向けて

2026年には対馬市立久田中学校に統合されることになり、同時に対馬市立豆酘小学校も閉校が予定されています。このように、豆酘中学校は長い歴史を経て新しい形へと移行することになりますが、地域に根ざした教育の灯は、他の学校に引き継がれることでしょう。79年という歴史を持つ豆酘中学校の閉校は、地域の人々にとって大きな節目となります。今後も生徒たちの未来は続いていくことを願います。

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