専修大学陸上競技部

専修大学陸上競技部の概要

専修大学陸上競技部は、1924年に創設された日本の大学陸上チームです。現在は関東学生陸上競技連盟に所属し、活動の拠点は神奈川県川崎市の生田キャンパスにあります。練習場所としては、等々力競技場などが利用されています。このクラブは、設立から約100年の歴史を誇り、多くの著名な選手を輩出しています。中でも、ベルリンオリンピックに出場した矢沢正雄選手や、1940年東京五輪に関するテレビ番組「幻の祝祭」の主人公となった山下勝選手が代表的な出身者です。

駅伝競走における実績

専修大学陸上競技部は、駅伝競走においても目覚ましい業績を残しています。特に箱根駅伝では、1回の優勝を果たしており、その優勝は1939年の第20回大会で達成されました。この大会では、優勝を狙う日本大学を相手に激しい競争を繰り広げ、見事に勝利を収めました。なお、専修大学は箱根駅伝に71回出場しており、予選会でも6回のトップ通過という記録を保持しています。

箱根駅伝の初出場は1934年の第15回大会であり、これまでの結果を見ると、特に黎明期の出場校が少なかった時代には優勝も狙いやすかったものの、それ以降も長い間本戦での出場が続きました。しかし、第65回大会では予選会での敗退も経験し、連続出場記録が37回で途切れてしまいました。その後も再び道を開き、第69回大会には4位に入賞し、期待の高まりを見せました。

90年代後半以降、専修大学陸上競技部は何度か本戦出場から遠ざかりましたが、2007年の第83回大会では12年ぶりにシード権を獲得し、再び注目を集めました。また、第90回大会から第96回大会までの間は出場がなかったものの、第97回から第99大会までの3大会で連続して本戦出場を果たし、多くのファンを喜ばせました。専修大学のたすきは、えんじと深緑の2色を組み合わせたもので、チームのアイデンティティの一部です。

主な出身者

これまでの歴史の中で、専修大学陸上競技部からは多くの優れた選手が育っています。たとえば、1991年世界陸上東京大会に出場した奥山光広選手は、現在ヤクルト陸上競技部のチーフアドバイザーとして活躍しています。また、専修大学陸上競技部の元監督である加藤覚さんや、日清食品グループに所属していた座間紅祢選手もその一員です。さらに、五ヶ谷宏司選手は元JR東日本ランニングチームの主将であり、森田修一選手は91年福岡国際マラソンを制した実力者です。

このように、専修大学陸上競技部は長い歴史の中で数多くの才能を育てあげ、現在でも日本の陸上界における重要な存在となっています。

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