将軍 (ゲーム)

ゲーム概要

『将軍』は、1986年にヴァージン・ゲームズによってコモドール64用に開発されたシミュレーションロールプレイングゲームです。このゲームは、ジェームズ・クラベルの時代小説『将軍 SHŌGUN』を原作としていますが、登場人物の名前以外には小説との共通点は少なく、ストーリーは大きく異なっています。日本国内では、1987年にMSX版が日本デクスタから、1988年にはファミリーコンピュータ版がヘクトからそれぞれ発売されました。また、コモドール64版はインターネットアーカイブにてオンラインでプレイすることができます。

ゲームプレイ

プレイヤーは40人のキャラクターから1人を選び、1550年の日本を舞台にゲームを開始します。ゲームの目的は、数々の勝負や買収を通じて20人の家来を集め、3つの城から巻物を手に入れることです。また、敵対するキャラクターは好戦度を上げる必要があります。武器を渡すことで好戦度を向上させ、戦闘を有利に進めることが可能です。

キャラクター能力

ゲーム内にはさまざまな能力があります。

• - 年齢: プレイヤーのキャラクターは毎年1月に年を取り、歳を取るほど知識が上昇します。
• - 野心: 野心が低いキャラクターは買収が容易であり、お金を拾うことでその野心は上昇します。
• - 力: 他のキャラクターに力を与えることができます。
• - 好戦度: この数値が低いと敵は戦わず、武器を与えることで上昇させます。
• - お金: キャラクター同士の買収に使用し、野心と連動しています。
• - 知識: 数値が高いほど家来に命令した際の効果が持続します。
• - 忠誠心: 50以下になると、月が変わるたびに家来が辞めてしまうことがあります。
• - 武器: 所持している武器や防具、手形などが表示されます。

また、登場キャラクターには大名をはじめ、武士や農民、商人などさまざまなタイプがあります。特に、大名キャラクターは最初から城に入れるため、戦略的に重要です。

評価

ファミコン通信クロスレビューでは、内容に対する評価が分かれ、3、5、7、4のスコアで計19点を獲得しました。多くのレビュアーは、ゲームの内容を理解するのに時間がかかるとし、何をすればよいのか分かりづらいと指摘しています。一方で、RPGとSLGを組み合わせた新たな試みであると評価する意見もあり、異なるキャラクターが豊富な点が好評でした。全体的に評価は分かれましたが、独自のシステムと戦略性のあるプレイは、特にSLGファンにとって魅力のある内容となっています。

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