小アルカナ

小アルカナの概要と特徴

小アルカナは、タロットカード全体78枚の中で56枚を構成する重要な組み合わせです。この部分は、タロットの占いのみならず、トランプの起源とも深く結びついていると考えられています。トランプが先に存在し、それに大アルカナが後から加わったとする見解や、逆に小アルカナからトランプが派生したとも言われています。ただし、タロットとトランプの間に何の関連性もないとする意見も存在します。

特に、黄金の夜明け団の解釈では、小アルカナはカバラの創造論における「セフィロト」と関連づけられ、各カードの占いにおける意味は、各セフィロトやそれに結びつく占星術的象徴と結びついています。これによって、小アルカナは占いを行う上での基盤となる重要な要素となっています。

カードの分類

小アルカナは、以下の4つのスートに分かれています。

1. 棒（ウエンズ）
2. 剣（ソード）
3. 聖杯（カップ）
4. 硬貨（コインまたはペンタクル）

それぞれのスートは、次のような構成要素で成り立っています：

• - 数札（ピップカード）: 1から10までの数字を示すカード
• - 人物札（コートカード）: 以下の4枚の人物を表す札

- 小姓（ページ）
- 騎士（ナイト）
- 女王（クイーン）
- 王（キング）

また、小アルカナの各スートは、プレイング・カードのスート（スペード、ハート、ダイヤ、クラブ）にも関連づけられています。これによって、タロットを学ぶ際には、プレイング・カードとの共通点を理解することが役立ちます。

カードの意味

小アルカナ各カードの占いにおいての主な意味は、各カードがそれぞれ持つ特定の象徴と関連しています。以下に、アーサー・エドワード・ウェイトによる『タロット図解』に基づく主な意味を示します：

• - 棒（ウエンズ）: 創造性や行動力、情熱を象徴
• - 剣（ソード）: 知恵や論理、葛藤を表現
• - 聖杯（カップ）: 感情や人間関係、愛を象徴
• - 硬貨（コインまたはペンタクル）: 物質的な側面や富、安定性を表す

これらカードの意味は、占いの際に有用な指針となり、占いを受ける人の状況や問題に対し、洞察をもたらすことが期待されます。

関連項目

• - タロット
• - タロット占い
• - 大アルカナ
• - トランプ
• - 占い

外部リンク

• - Iconography of Tarot cards / many examples /en
• - Tarots history tarocchi University of Pisa research

小アルカナは、タロット占いの核心をなす部分であり、カードの選び方やその解釈には多くの注意が必要です。理解を深めることで、より良い占いができることでしょう。

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