小井里駅

小井里駅（ソジョンニえき）について

小井里駅は、大韓民国世宗特別自治市の小井面に位置する駅であり、韓国鉄道公社が運行する京釜本線の一部です。駅の旅客取り扱いは2017年6月30日に終了し、その後はすべての旅客列車が通過するのみとなっています。この駅の歴史と構造、周囲の利用状況について詳しく見ていきましょう。

駅の構造

小井里駅は、地上に構築された島式ホームが2面、そしてそれに付随して4本の線路を持つタイプの駅です。島式ホームは両側から利用できるため、乗客は一方のホームから出発する列車を待ちながら、対面のホームに停車する列車の動きも見ることができます。このような構造は、かつての活気を感じさせる一方、現在は旅客列車が通過のみとなっているため、静寂に包まれています。

利用状況

過去のデータによると、2010年度における小井里駅の1日平均乗車人員は5人、降車人員は13人と非常に少ないものでした。近年では旅客の取り扱いが完全に中止されており、この数字は顕著に反映されています。駅の利用状況は地域の交通手段の変遷を物語っており、周囲の住民にとっては利用価値が低下しています。

駅周辺の施設

小井里駅の周辺にはいくつかの重要な施設があります。まず、小井初等学校が近くに位置し、教育機関として地域に貢献しています。また、小井面事務所や小井面保健支所といった公共機関も存在しており、住民サービスを提供しています。それにより、駅周辺はある程度の活気を保っているものの、駅の役割が減少していることが感じられます。

駅の歴史

小井里駅は1906年1月20日に営業を開始し、長い歴史を有する駅です。しかし、開業からわずか1年後の1907年9月20日には、義兵による攻撃で駅舎が焼失してしまいます。その後、1942年に駅舎を新たに建設しましたが、1976年には小貨物取扱が中止となり、1985年には軍の専用線が開設されました。1993年には乗車券車内取り扱い駅として指定され、1999年にはコンテナヤードの造成も完了しました。

さらに、2002年には駅舎が改修されましたが、2004年には漏電による火災で再び駅舎が焼失しました。2005年には新しい駅舎が建設されましたが、2017年には旅客取り扱いを完全に中止するに至りました。このように、小井里駅は多くの歴史的な出来事を経てきたものの、現在はその役割が大きく変わってしまったことが理解されます。

隣接する駅

京釜本線の他の駅との関係では、隣には天安駅、その次に全義駅が位置しています。これらの駅は、京釜本線における重要な停車駅であり、現在も旅客列車が停車しています。

最後に

小井里駅はその豊かな歴史と変遷を経て、現在は静かな駅として存在しています。かつての賑わいを感じさせる一方で、現在は周囲の公共施設と共存し、地域の一部としての役割を果たしている姿を見ることができます。

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