小倉全由

小倉 全由のプロフィール

小倉全由（おぐら まさよし）は1957年4月10日生まれ、千葉県長生郡一宮町出身の高校野球指導者です。旧姓は斉藤で、家庭では元プロ野球選手・監督の森繁和がはとこにあたります。また、タレントの小倉優子とも親戚関係にあります。

野球との出会いと初期経歴

中学時代には一宮町立一宮中学校でエースで4番を務め、同級生にはタレントのあご勇がいた。日大野球部に在籍していた兄の影響を受け、東京都にある日大三高に進学。その高校では内野手として活動したものの、レギュラーには選ばれず、日本大学に進学後は野球部には入部しませんでした。しかし、指導者としての道を志し、母校日大三高のコーチに就任しました。

監督としてのキャリア

1981年、関東一高の野球部監督に就任。1985年の夏の甲子園では初出場ながらベスト8に進出。その後の1987年春の甲子園では、平子浩之選手と三輪隆捕手のバッテリーで準優勝に輝きましたが、1992年には一旦監督を辞任します。この際、しばらく野球から離れ、髪型を変えるなどの変化があったようです。

1997年には日大三高の監督に再就任し、2001年の夏の甲子園で甲子園歴代最高記録となる.427のチーム打率を達成。これは日大三高にとって初の全国制覇挙げる瞬間でもありました。その後も2010年の春と2011年の夏に準優勝と優勝を連続で果たします。特に2011年の夏は髙山俊選手や吉永健太朗選手と共に、数々の記録を打ち立てる強力なチームを作り上げました。

小倉監督は、攻撃力の高い「豪快な攻撃野球」を持ち味としており、学校所在地から「町田の闘将」と称されています。私生活では映画『仁義なき戦い』が好きで、大学時代にはしばしば観ることに熱中したというエピソードがあります。指導においては、選手を褒めつつ厳しさを持ち合わせており、時には大きな声で叱責することもありましたが、その一方で選手との交流を楽しむ様子も見られました。

彼が指導した選手たちは「父親以上」と慕い、2011年の優勝メンバーは「小倉野球を日本一にする」と目標を語るなど、その信頼関係がうかがえます。特に強豪校である明徳義塾に関しては、甲子園での2つの敗北が小倉率いるチームによるものであることが、彼の存在感を示しています。

教職員生活の終幕

2023年には日大三高の教職員（公民教諭）としての定年を迎え、監督を勇退することが発表されました。長年にわたる指導者としてのキャリアを経て、最終試合では帝京高校との練習試合を指揮し、最後の瞬間を迎えました。後任には、野球部部長の三木有造が就任することとなります。

また、小倉監督は2012年にAAA世界野球選手権大会の日本代表監督も務め、2023年12月にはU-18日本代表の監督に再就任することが決まっています。小倉全由の指導者としての歴史と実績は、高校野球界において永続的な影響を与え続けているのです。

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