三輪隆

三輪 隆（みわ たかし）

三輪隆は、1969年12月1日生まれの元プロ野球選手であり、コーチとしても知られています。千葉県柏市にて育ち、捕手としてプロ野球の舞台で活躍しました。彼の経歴は高校時代から始まり、関東一高では控え捕手として第58回選抜大会に出場。その後、正捕手として出た第59回選抜大会では、チームを準決勝に導いたものの、決勝戦ではPL学園に敗れ、準優勝となりました。この大会では四番打者として2本のホームランを打つ活躍を見せました。

高校卒業後は明治大学に進学し、東京六大学リーグにて活躍。リーグ戦では合計254打数で75安打を記録し、打率は.295、7本塁打、41打点を達成。大学時代にも日米大学野球選手権の日本代表に選ばれました。卒業後は神戸製鋼に入社し、1992年にはバルセロナオリンピックの野球競技に出場し、そこで銅メダルを獲得。

その後、オリックス・ブルーウェーブに入団。初めは高田誠や中嶋聡の控えでしたが、自身の実力を証明し、1997年には正捕手の座をつかみます。しかし、1998年に発生したプロ野球脱税事件により、彼は懲役1年、執行猶予3年、罰金500万円の判決を受け開幕からの1ヶ月以上出場停止処分を受けました。以降は日高剛との併用となり、2000年代初頭には出場機会が減少しましたが、2003年にはオールスターゲームにも出場し、その年には自身最多の8本塁打を記録しました。

2004年には選手会長に就任し、プロ野球再編問題において球団合併に反対の立場を取るなどチームを牽引。その後、現役を引退しました。

引退後は、オリックス・バファローズでコーチとしてのキャリアをスタート。主にバッテリーコーチとして活躍し、その後は楽天の一軍バッテリーコーチを務めましたが、最終的には再びオリックスに戻っています。コーチ経験を経て、2020年まで指導者としての役割を果たし、2021年からはスコアラーとしての活動を続けています。

三輪元選手は、神戸製鋼時代には総務部に所属し、プロ野球選手としてだけでなく、ビジネスの分野でも経験を積んでいました。また、指導者としての資質を磨くために、著名な指導者の著作を参考にしながら選手たちを指導しています。日本と国際舞台での経験を活かし、将来の若手選手たちへの影響を与えています。彼のように、プロ選手としてだけでなく、指導者としても成長していく姿勢は、今後の日本の野球界になくてはならない存在です。

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