小倉和夫

小倉 和夫について

小倉和夫（おぐら かずお）は、1938年11月15日に東京都で生まれた日本の外交官です。彼は外交キャリアの中で韓国やフランスの大使を務め、国際交流基金の理事長としても知られています。また、青山学院大学や立命館大学の教授としても教育活動に従事してきました。

略歴

小倉は1951年に東京教育大学附属小学校を卒業し、1957年には東京教育大学附属中学校・高等学校を卒業しました。1962年に東京大学法学部を卒業し、その後ケンブリッジ大学経済学部で学びました。1962年に外務省に入省し、その後英語研修を受けたことが彼の国際的なキャリアの足がかりとなりました。

彼のキャリアの初期には、在英国日本国[[大使館]]の三等書記官や経済局の国際機関第一課の事務官としての経験があります。1970年代には、アメリカ合衆国の日本大使館で一等書記官を務めた後、香港総領事館の領事やアメリカ局の課長に就任。その後、OECD代表部参事官、大臣官房審議官、経済局長などを歴任しました。

1990年代中頃からは、駐ベトナム大使や駐韓国大使、駐フランス大使として韓国やフランスとの外交関係を担当しました。在任中にはアンドラ大使やジブチ大使にも併任するなど、多忙な日々を送りました。

教育活動

2003年から2011年まで国際交流基金の理事長を務めた後は、青山学院大学の特別招聘教授として国際政治経済学を講義しました。さらに、立命館大学教授や、日本財団パラリンピックサポートセンターの理事長として、社会貢献にも尽力しています。東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会では事務総長をつとめ、国際的なスポーツイベントの促進にも寄与しました。

主な業績

小倉は多くの著書を持ち、国際関係や経済摩擦についての著作が特に評価されています。例えば、『ゆれる国際貿易体制』や『日米経済摩擦』など、彼の洞察は周囲の関心を集めるトピックとなっています。また、文化交流の重要性を説き、様々な国際的な問題に対する意見も数多く発表しています。

エピソード

彼の外交活動の中でも特に印象的なのは、アジア局北東アジア課長に就任していた際、中曽根康弘首相の訪韓に貢献したことです。さらに、湾岸戦争の際には国際協力法案成立に向けた準備室の責任者としても活躍しました。フランス大使としての任期中には、大使公邸の修復が行われ、その際に宿泊した高級ホテルの件が話題になります。このようなエピソードは彼の外交官としての生活を象徴するものと言えるでしょう。

結論

小倉和夫のキャリアは、日本の外交史において重要な位置を占めており、彼の経験や知識は日本の国際的な地位向上に大きく寄与しています。今後も彼の活動から目が離せません。

もう一度検索